パイオニア、「TAD」技術を導入したピュアモルトスピーカー －ウーファコーンに天然木材パルプ使用

8月上旬発売 標準価格：48,000円(1本)

　パイオニア株式会社は、ウイスキーの樽材を利用した「ピュアモルトスピーカー」の第4弾としてブックシェルフ型の「S-A4spirit Vintage PureMalt(S-A4SPT-VP)」を8月上旬より発売する。価格は48,000円(1本)。

　サントリー株式会社から供給されたウィスキーの樽材を再利用したスピーカー。ウイスキー樽は、樹齢100年を超えるオーク(楢の木)で作られ、さらに50年以上の間、ウイスキー熟成に使用される。この樽材をスピーカーのエンクロージャに利用することにより、伐採直後の新材では再現できない「暖かみのあるやわらかな音」が実現できるという。

　「ピュアモルトスピーカー」は'98年の初代モデル「S-PM1000-LR」以来、サントリーの樽材供給により製造。第4弾では、プロフェッショナル向けブランド「TAD(Technical Audio Devices)」の技術を投入した。ホワイトオークのエンクロージャには、樽材の無垢板削り出しダクトを採用したことで、不要な共振の抑止や低音の質感向上を図っている。

　また、エッジには、同社の高級スピーカー「EXシリーズ」で採用され、軽量かつ内部損失に優れるというやポリカーボネート系発泡ウレタンを使用。そのほか、TAD技術搭載シリーズに用いられる「コルゲーション形状」により、入力に忠実な再生が行なえるという。

　ウーファ径は10cmで、コーンには木材パルプを採用。パルプは、極寒地で生育し、直径10cmまで育つのに約60年を要するという密度の高い年輪を持つ木材から作られた素材を主に使用したほか、パルプ作り用の水にもこだわったという。ツイータは2cm径のドーム型。

　再生周波数帯域は50Hz～40kHz。出力音圧レベルは84dB。最大入力は100W。インピーダンスは6Ω。外形寸法は154×213×246mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.7kg。OFCのスピーカーケーブル(2.5m)や、2色(濃緑・濃赤)のグリルネット、コルク系の滑り止めなどが付属する。

□パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/
□ニュースリリース
http://pioneer.jp/press/release541-j.html
□関連記事
【2005年5月16日】パイオニア、ウイスキー樽利用の「ピュアモルトスピーカー」
－サントリーが樽材供給。ベースモデル「S-A4SPT」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050516/pioneer.htm
【2001年8月8日】パイオニア、天然木仕上げの小型2Wayスピーカーとサブウーファ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010808/pioneer.htm
【2005年9月2日】パイオニア、「TAD」の技術を踏襲した高級スピーカー
－1本50万円のトールボーイなど。CST同軸ユニット採用
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050902/pioneer.htm

( 2006年7月11日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

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