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東芝、「質感表現」にこだわり液晶テレビ「REGZA」を一新
-3シリーズ12モデル投入で、国内シェア15%を目指す


9月中旬より順次発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社東芝は21日、液晶テレビの「REGZA(レグザ)」の製品ラインナップを一新。ハイエンドモデル「Z2000シリーズ」、HDDレコーダ内蔵「H2000シリーズ」、ベーシックモデル「C2000シリーズ」の3シリーズ12モデルを9月中旬より順次発売する。

型番サイズパネル解像度発売日店頭予想価格
Z2000シリーズ
47Z200047型1,920×1,080ドット10月下旬60万円前後
42Z200042型9月中旬50万円前後
37Z200037型42万円前後
32Z200032型1,366×768ドット30万円前後
H2000シリーズ
42H200042型1,366×768ドット10月下旬45万円前後
37H200037型37万円前後
32H200032型30万円前後
C2000シリーズ
42C200042型1,366×768ドット10月下旬40万円前後
37C200037型32万円前後
32C200032型25万円前後
26C200026型20万円前後
23C200023型18万円前後


■ シェア15%を目指し、「REGZAブランド」の認知度向上へ

新倉諭 テレビ事業部長

 東芝デジタルメディアネットワーク社 副社長兼テレビ事業部長の新倉諭氏は、国内のテレビ事業戦略について説明した。

 “卓越感”、“本質感”、“高質感”など「REGZAブランドに込めた思いが、画質に対する評価とともに、確実に伝わりつつある」と、2月のREGZAブランド導入以降の手応えをアピールし、「2006年の国内の薄型テレビ市場は、約82%が液晶になる。40~50型でも液晶の構成比が7割に迫っており、液晶にフォーカスした我々の戦略は間違えていない」とした。

 同社のテレビの基本戦略としては、「画質」と「デザイン」、「環境」の3点を軸に、「こだわりを持ったテレビを製品化していく」とし、新メタブレイン・プロやデザインの特徴などを解説。また、LAN HDD録画やHDDレコーダ内蔵、DLNA、4th MEDIA対応など、「新しい視聴スタイルを提案していく」という。

液晶テレビの需要予測 40~50型でも液晶テレビが伸張

 今回「23LC2000」を除く全モデルでIPSパネルを採用しているが、「日本ではIPSで行くが、全世界でIPSという訳ではない。各地域の製品に最適なものを、画質、技術、コスト、デリバリーなどを検討し、選択していく」という。

 なお、IPSパネルの供給先は「非公開」としているが、「IPSの製造メーカーは、(東芝も出資する)IPSアルファテクノロジともう一社(LG.Philips)しかない」とコメント。IPSアルファテクノロジでは37型の量産を開始したばかりで、Z2000シリーズのフルHDや40型以上のパネルについてはLG.Philips製と推測される。

 また、重量や部品点数の削減、ネジ点数の削減などで、環境負荷も低減。環境関連物質を削減し、J-Moss対応。グリーンマークを取得している。なお、広告キャラクターにはニューヨークヤンキースの松井秀喜選手を引き続き起用する。

 新倉テレビ部長は、国内での液晶テレビ市場シェア目標を「15%以上」と設定。上期では13%を目標にしていたが、直近の3カ月(4-7月)では12%となり、「3位グループと認識している」と説明した。

 目標には届かなかったが、「従来は10%に届かなかったシェアが、かなり向上した」とし、国外でもドイツでは従来約5%のシェアが9%まで向上し、3位を獲得。イギリスでは6%から8%に向上し、5位グループ。中国でも6.4%を獲得するなど、拡大基調という。北米は4~5%から約6%と微増にとどまっているが、「各国で、REGZA導入後に確実に成果をあげている。なんとしても国内15%を達成したい」と意気込みを語った。

CMキャラクターは引き続き松井選手を起用 国内シェア15%を目指す

 なお、松下電器「VIERA Link」やシャープの「AQUOSファミリンク」など、HDMIのコントロール機能を利用したテレビとレコーダとの連携を訴求する製品が増えているが、「われわれは以前からEthernetを使った“テレビdeナビ”でレコーダとの連携を実現している。HDMIコントロールについては今後検討していきたい」(東芝DM社 テレビ事業部 徳光重則 テレビ商品企画部部長)とした。


■ 質感表現を向上した新REGZA

映像を見ながら高画質化のポイントを説明

 デジタルメディアネットワーク社 テレビ事業部 テレビ設計第一部 第二担当の松尾多喜男氏は、新REGZAの画作りの特徴を説明。「アナログのテイストにこだわり、“質感を如何に再現するか”を目指した」とし、石畳の質感や、屋外の日陰に設置されたテーブルの下、椅子の下の陰影の違い、影ごとのコントラストの違いなど、新REGZAで向上した「質感表現」について解説した。

 「ハード設計、ソフトウェア、画質設計のそれぞれの部隊が、精細感とノイズ、階調性とコントラストなど相反する要素を両立させるべく取り組んだ。最新ファームウェアを搭載し、REGZAは進化した」と新REGZAの画質をアピールした。


ぷららネットワークス 中岡聡氏

 ぷららネットワークス パートナー兼シニアストラテジストの中岡聡氏は、Z2000シリースで利用可能なVODサービス「4th MEDIA」のHDコンテンツ配信について説明。

 「2005年のZ1000シリーズ4th MEDIAが標準搭載されたが、フルHDのパネルに対し、当初はHD品質のコンテンツを提供できず、悔しい思いをした。さらに、デジタル放送の普及により、消費者もHD映像に目が慣れてきているため、“4th MEDIAでもHDでコンテンツを見たい、という要望も増えてきた」という。

 Z2000シリーズ向けに配信されるHDコンテンツは映画を中心に約30タイトルを用意する。ビデオコーデックはMPEG-2を採用し、“地上デジタル相当”という10~15Mbps程度のビットレートで配信される。また、一部コンテンツでは5.1ch音声も含まれている。

    【HD配信予定のコンテンツの一例】
  • スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
  • 博士の愛した数式
  • クリムゾン・リバー2
  • TAXi3
  • ニュー・シネマ・パラダイス完全版
  • オペラ座の怪人

Z2000からHDコンテンツをVOD視聴可能に 映像再生デモも実施


□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2006_08/pr_j2302.htm
□製品情報
http://www.regza.jp/product/tv/
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-“高画質”でシェア15%を目指す。アナログTVは4月終了
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060221/toshiba1.htm

( 2006年8月23日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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