ペガシス、TMPGEnc 4.0 XPressの不具合対応版を公開 －D3キャプチャ「PV3」用リーダを新搭載

　株式会社ペガシスは19日、ビデオエンコードソフト「TMPGEnc 4.0 XPress」の不具合への緊急対応を行なったベータ版アップデートを公開した。ファイルサイズは23.4MB。

TMPGEnc 4.0 XPress

　最新アップデートがベータ版扱いになっている理由として、検証が十分に行なわれていない点を挙げており、業務用環境などでの利用は推奨していない。

　最新バージョンの4.2.2.191では、QuickTime 7.1.3がインストールされた環境で、バッチエンコードツール起動時などにエラーが出ることがある不具合が修正されたほか、新たにPV3リーダを搭載。

　「PV3」は、3月に発売したアースソフト製のPCI接続ハイビジョンキャプチャカード。1080i(1,920×1,080ドット)のD3映像を1,280×1,080ドットまで縮小して独自のDVフォーマットでのキャプチャが行なえる。

　PV3リーダと、アースソフトの配布するPV3用ソフト「AviUtl プラグイン EARTH SOFT DV.aui Ver2.4.4」を組み合わせて利用することで、PV3でキャプチャしたDVファイルの取り込みが行なえる。

　そのほかのアップデート内容は下記の通り。

• 「クリップ編集画面構築中にエラーが発生しました。」というエラーが出る場合がある不具合を修正
  
• Windows Media Player 11 BetaのWindows Media Video 9 Advanced Profileでの出力に対応
  
• インターレース解除の「単純二重化」と「アニメ二重化」で、最下部のフィールドが入れ替わってしまう場合がある不具合を修正
  
• 映像のリサイズ時にエラーが発生する可能性を修正し、メモリ使用量を削減した
  
• カット編集等でオーバーレイ表示していると、表示サイズによってプレビュー映像の端に黒い線が表示される場合がある不具合を修正
  
• 連番JPEG出力とPNG出力で、アスペクト比保持設定状態にて16：9ソースを出すと、上下の余白部分が黒ではなく白になっていた不具合を修正
  
• DVR-MSファイルをDirectShowリーダーで開こうとすると、異常終了する場合がある不具合を修正
  
• DivX/MP4出力でサイズ変更をアスペクト比保持にして出力すると、映像のアスペクト比と黒枠の付き方に異常が発生する場合がある不具合を修正
  
• DivXリーダー使用時に、クリップ情報画面で設定したアスペクト比/フレームレートなどの値が正しく反映されない不具合を修正
  
• クリップ情報で「MPEG-2、720×480 2.21:1」のデータが誤判定されていた不具合を修正
  
• MPEG-4 AVC出力で、エンコーダの仕様変更に伴い、MainプロファイルのBピクチャ数の上限を3に変更
  
• 出力プレビューで、プレビューサイズを「ソースサイズ」か「画面に合わせるか」の選択が可能になった
  
• DivXファイル出力で規格外であった部分を修正
  　・HDTVプロファイル時に、インターレース/プログレッシブでマクロブロック上限が異なっている仕様に対応
  　・ホームシアタープロファイル時にアスペクト比1:1以外を選択することが出来なかった不具合を修正
  　・プロファイル使用時にビデオタイプにインターレースを選択した場合、双方向のコード化(Bフレーム出力)を選択できないように修正
  　・プロファイル使用時にGMCの使用/クォーターピクセル検出の使用の設定ができないよう修正
  　・音声ビットレート設定値に規格外の値を設定できないよう修正
  　・音声ビットレート設定値に規格内で一部設定できない値があった不具合を修正
  
• その他、細かい不具合を修正
  

□ペガシスのホームページ
http://www.pegasys-inc.com/
□ダウンロードページ
http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/download/te4xp.html#beta
□製品情報
http://www.pegasys-inc.com/ja/product/te4xp.html
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( 2006年9月22日 )

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