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東芝、HDD&DVDレコーダ「VARDIA」のエントリーモデル
-映像ダウンロード対応。「シンプルリモコン」付属


RD-E300
11月上旬より順次発売

標準価格:オープンプライス


RD-W300
 株式会社東芝は、デジタルチューナを搭載したHDD&DVDハイブリッドレコーダ「VARDIAシリーズ」のエントリーモデル2モデルを11月上旬より順次発売する。300GB HDDを搭載した「RD-E300」を11月上旬に、VHSも内蔵した3in1モデル「RD-W300」を11月中旬に発売する。価格はいずれもオープンプライスだが、店頭予想価格はRD-E300が9万円前後、RD-W300が11万円前後の見込み。

 「RD-XD71/XV81」の後継モデル。コードネームは、「今回は入門機のため、特につけていない」(同社)。RD-E300とRD-W300の主な違いは、RD-W300にのみVHSデッキと、スカパー! チューナとの連動機能、DV入力を搭載していること。そのほかには筐体デザインや、付属リモコン、入出力端子の数が異なっているが、それ以外の機能はほぼ同じ。

RD-E300

RD-W300

VARDIA冬商戦ラインナップ
 5月に発売したデジタルWチューナ搭載の「RD-XD92D/XD72D」の下位モデルと位置づけられており、地上/BS/110度CSデジタルチューナと地上アナログチューナを各1基搭載。デジタル放送のTS録画とアナログの同時録画に対応している。

 型番が従来の系列から一新されたが、これについて、デジタルAV事業部DAV商品企画部商品企画担当グループ長 片岡秀夫氏は「型番の今までの系列では空き数字に限界が来ていたので、今回仕切り直しをするという意味で、Eの後ろに3桁、Wの後ろの3桁に整理した。上位モデルは数字1桁をつけるのが、個人的にはとっても好きなので、それは生き残らせたいと考えているが、それ以外にいては今後は先頭アルファベット1文字 + 数桁の数字でやっていきたい」と説明した。  EPG表示が強化され、「タテ・ヨコ切替番組表」となった。ヨコ表示3種類、タテ表示9種類の全12種類から選択できる。また、番組表からの選局や、サブチャンネルの折りたたみにも対応した。

 さらに、フル画面ではなく、視聴映像に子画面としてオーバレイ表示する「見ながら番組選択」も可能になった。映像を再生しながら、録画済み番組の選択、現在放送中の番組の選局、次に放送される番組の録画予約が可能。

 「おまかせプレイ」機能も、リモコンに専用ボタンが設けられ、ワンタッチで本編のみのプレイリストを自動生成し、再生が開始される。また、シーンを解析して自動的にチャプターを分割する「マジックチャプター」も、分割精度がGOP単位に向上している。

動画ダウンロード
 新規機能として「動画ダウンロード」機能を装備。RDシリーズのネットワークサービス「おすすめサービス内」で、DVDの告知映像、映画の予告編、ビデオクリップなどが、RDのHDDにダウンロードできる。提供される映像は数分程度で、配信フォーマットにはMPEG-2をベースに独自のDRMを使用し、視聴期間には制限はないが、DVDなどにムーブすることや、編集はできず、ダウンロードしたRDで再生することしかできない。

 また、ダウンロード中は、選局程度の操作しかできなくなり、録画などは不可。予約録画が実行されると、ダウンロードは停止する。ダウンロードのレジュームにも対応していないため、長尺の映像は提供できず、プロモーション映像程度になる見込み。なお、「動画ダウンロード」に対応しているのは、今回発表されたRD-E300/W300のみで、旧機種では対応できない。

 そのほかにも、テンプレートから選択してフォルダ名を付けられる「かんたんフォルダ名設定」、フォルダ内のタイトルを全てゴミ箱に移動する「まとめてごみ箱に送る」、未視聴タイトルにマークが付く「NEWマーク表示」、番組表内のHDD残量表示や、番組表レジュームにも対応するなど、ユーザーインターフェイスのブラッシュアップが行なわれている。  DVDドライブについては、DVD-R DLの記録速度が従来の4倍から8倍に向上した以外の書き込み速度は、従来モデルと同じでDVD-R 16倍、DVD-RW 6倍、DVD-RAM 5倍速。DVD-R DLへのVRモード記録に対応。CPRM対応メディアもサポートし、コピーワンスコンテンツのムーブも可能。

【RD-E300/W300のGUI一覧】

シンプルリモコンは両モデル同じものが付属する

 また、同社の入門機「カンタロウ」の機能を融合、「はじめての人にやさしい」(同社)機能を取り入れた。最大の特徴は、フル機能リモコンに加え、ボタン数24個の「シンプルリモコン」が付属すること。ボタンの数をフルリモコンの60個から24個に削減し、カラーもフル機能のブラックと異なり、「ノーブルカラーのホワイトカラーで攻めていきたい」としている。シンプルリモコンにはテンキーがなく、選局はアップ/ダウン、ドライブの切り替えは順送りボタン、特殊再生は早送り/巻き戻しとワンタッチスキップのみと、はじめてでも迷わず操作できるとしている。

 さらに「スタートメニュー」を新装備。電源ON時やリモコンの「スタートメニュー」ボタンを押すと、メニュー画面が起動。「録る」、「見る」、「残す」、「消す」の中から、やりたい事を選んで操作できる。ダビングも画面に沿って4ステップでファイナライズまで到達できるようになった。

 RDシリーズにカンタロウを融合したことについて片岡秀夫氏は、「基本的にAKシリーズ(カンタロウ)は、アナログチューナでやってきていて、これをデジタルチューナ搭載にするとどうなるのか悩んできた。また、全てのモデルはエントリーユーザーに使いやすいものであるべきという思想が元々あるので、そういった部分を盛り込んだ結果、デジタル移行期に、『エントリーユーザーが買ってきたときから使いやすい』と、『旧来までのRDファンの使いやすさ』の両立を目指した」と説明。

 「今まで、ちょっととっつきにくいRDと喧伝されていましたが、AK(カンタロウ)という製品を内包したRD、VARDIAということでよろしくお願いします」として、カンタロウシリーズの終息を示唆した。


RD-E300付属のフルリモコン(左)、RD-W300付属のフルリモコン(右) RD-W300付属のフルリモコン

 映像DACは10bit/148.5MHz、音声DACは24bit/192kHz。入出力端子で特徴的なのは、アンテナ入力の地上デジタル/地上アナログが1本化され、地上/BS/110度CSデジタルとの2つに整理されたこと。出力端子としてHDMI×1、D4×1、S映像×1、コンポジット×1(RD-W300は2)、アナログ音声×1(RD-W300は2)、光デジタル音声×1を用意。入力はS映像×1、コンポジット×1、アナログ音声×1。Ethernet端子や、モジュラージャックも用意する。入出力とも必要最低限に絞っており、シンプルな背面になっている。

 外形寸法と重量はRD-E300が430×347×67mm(幅×奥行き×高さ)/5.6kg、RD-W300が430×396×99mm(幅×奥行き×高さ)/9.0kg。

RD-E300の背面 RD-W300の背面

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2006_09/pr_j2804.htm
□「RD-E300」の製品情報
http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hdd/rd-e300/index.html
□「RD-W300」の製品情報
http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hdd/rd-w300/index.html
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(2006年9月28日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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