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「RD-XD71/XV81」の後継モデル。コードネームは、「今回は入門機のため、特につけていない」(同社)。RD-E300とRD-W300の主な違いは、RD-W300にのみVHSデッキと、スカパー! チューナとの連動機能、DV入力を搭載していること。そのほかには筐体デザインや、付属リモコン、入出力端子の数が異なっているが、それ以外の機能はほぼ同じ。
型番が従来の系列から一新されたが、これについて、デジタルAV事業部DAV商品企画部商品企画担当グループ長 片岡秀夫氏は「型番の今までの系列では空き数字に限界が来ていたので、今回仕切り直しをするという意味で、Eの後ろに3桁、Wの後ろの3桁に整理した。上位モデルは数字1桁をつけるのが、個人的にはとっても好きなので、それは生き残らせたいと考えているが、それ以外にいては今後は先頭アルファベット1文字 + 数桁の数字でやっていきたい」と説明した。 EPG表示が強化され、「タテ・ヨコ切替番組表」となった。ヨコ表示3種類、タテ表示9種類の全12種類から選択できる。また、番組表からの選局や、サブチャンネルの折りたたみにも対応した。 さらに、フル画面ではなく、視聴映像に子画面としてオーバレイ表示する「見ながら番組選択」も可能になった。映像を再生しながら、録画済み番組の選択、現在放送中の番組の選局、次に放送される番組の録画予約が可能。
「おまかせプレイ」機能も、リモコンに専用ボタンが設けられ、ワンタッチで本編のみのプレイリストを自動生成し、再生が開始される。また、シーンを解析して自動的にチャプターを分割する「マジックチャプター」も、分割精度がGOP単位に向上している。
また、ダウンロード中は、選局程度の操作しかできなくなり、録画などは不可。予約録画が実行されると、ダウンロードは停止する。ダウンロードのレジュームにも対応していないため、長尺の映像は提供できず、プロモーション映像程度になる見込み。なお、「動画ダウンロード」に対応しているのは、今回発表されたRD-E300/W300のみで、旧機種では対応できない。 そのほかにも、テンプレートから選択してフォルダ名を付けられる「かんたんフォルダ名設定」、フォルダ内のタイトルを全てゴミ箱に移動する「まとめてごみ箱に送る」、未視聴タイトルにマークが付く「NEWマーク表示」、番組表内のHDD残量表示や、番組表レジュームにも対応するなど、ユーザーインターフェイスのブラッシュアップが行なわれている。 DVDドライブについては、DVD-R DLの記録速度が従来の4倍から8倍に向上した以外の書き込み速度は、従来モデルと同じでDVD-R 16倍、DVD-RW 6倍、DVD-RAM 5倍速。DVD-R DLへのVRモード記録に対応。CPRM対応メディアもサポートし、コピーワンスコンテンツのムーブも可能。
また、同社の入門機「カンタロウ」の機能を融合、「はじめての人にやさしい」(同社)機能を取り入れた。最大の特徴は、フル機能リモコンに加え、ボタン数24個の「シンプルリモコン」が付属すること。ボタンの数をフルリモコンの60個から24個に削減し、カラーもフル機能のブラックと異なり、「ノーブルカラーのホワイトカラーで攻めていきたい」としている。シンプルリモコンにはテンキーがなく、選局はアップ/ダウン、ドライブの切り替えは順送りボタン、特殊再生は早送り/巻き戻しとワンタッチスキップのみと、はじめてでも迷わず操作できるとしている。 さらに「スタートメニュー」を新装備。電源ON時やリモコンの「スタートメニュー」ボタンを押すと、メニュー画面が起動。「録る」、「見る」、「残す」、「消す」の中から、やりたい事を選んで操作できる。ダビングも画面に沿って4ステップでファイナライズまで到達できるようになった。 RDシリーズにカンタロウを融合したことについて片岡秀夫氏は、「基本的にAKシリーズ(カンタロウ)は、アナログチューナでやってきていて、これをデジタルチューナ搭載にするとどうなるのか悩んできた。また、全てのモデルはエントリーユーザーに使いやすいものであるべきという思想が元々あるので、そういった部分を盛り込んだ結果、デジタル移行期に、『エントリーユーザーが買ってきたときから使いやすい』と、『旧来までのRDファンの使いやすさ』の両立を目指した」と説明。 「今まで、ちょっととっつきにくいRDと喧伝されていましたが、AK(カンタロウ)という製品を内包したRD、VARDIAということでよろしくお願いします」として、カンタロウシリーズの終息を示唆した。
映像DACは10bit/148.5MHz、音声DACは24bit/192kHz。入出力端子で特徴的なのは、アンテナ入力の地上デジタル/地上アナログが1本化され、地上/BS/110度CSデジタルとの2つに整理されたこと。出力端子としてHDMI×1、D4×1、S映像×1、コンポジット×1(RD-W300は2)、アナログ音声×1(RD-W300は2)、光デジタル音声×1を用意。入力はS映像×1、コンポジット×1、アナログ音声×1。Ethernet端子や、モジュラージャックも用意する。入出力とも必要最低限に絞っており、シンプルな背面になっている。 外形寸法と重量はRD-E300が430×347×67mm(幅×奥行き×高さ)/5.6kg、RD-W300が430×396×99mm(幅×奥行き×高さ)/9.0kg。
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(2006年9月28日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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