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アキュフェーズ株式会社は、セパレート型2ch用SACDプレーヤーのリファレンスモデルとして、SACDトランスポート「DP-800」と、DSD変換対応のDAC「DC-801」を12月中旬に発売する。価格はDP-800が99万7,500円、DC-801が89万2,500円。
■ DP-800
2000年にリリースしたDP-100の後継モデル。DP-800最大の特徴は、自社開発のドライブを採用したこと。外部振動を受けにくい筐体構造、高剛性/精度のコンストラクション、低重心化したメカ・ブロック、静寂でスムーズなローディング機構、アルミ削り出しのトレイなどをコンセプトに開発。 ドライブ本体を厚手のアルミフレームで固定。ローディング・メカやメカ・ベースを重量級構造とする反面、ディスク回転部とピックアップ部を一体化した「トラバース・メカニズム」は軽量化。ローディング・メカからフローティングさせることで振動の影響を排除している。 また、専用DSPを使用したデジタルサーボを備え、読み取り精度を向上。ピックアップは1レンズでCD/SACDに対応でき、CDの高精度出力も実現。出力端子として独自のデジタル伝送インターフェイス「HS-Link」を装備。DC-801に加え、デジタルプリアンプのDC-330やSACDプレーヤーのDP-78、イコライザDG-38などとも接続できる。CDの信号は「HS-Link」に加え、同軸デジタル出力も可能。
消費電力は18W。外形寸法は477×394×156mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は26.6kg。リモコンも付属する。
■ DC-801
新再生方式「MDSD」採用した、DSD信号の変換対応DAC。MDSDとは、超高速FPGAを使ったデジタル演算部で遅延させたDSD信号を、複数個並列駆動のDACで変換。それぞれのデータを変換後に総加算して「移動平均フィルタ」回路を構成。DSD信号をストレートにD/A変換するというもの。なお、入力された2.8224MHz/1ビットのDSD信号は2倍の5.6448MHz/1ビットにアップサンプリングし、処理される。 DAC部には独自の「MDS++変換方式」を採用しており、ΔΣ型DACを8個並列駆動。変換誤差の極小化と同時に、高周波領域の不要ノイズを低減するハイカット・フィルタ機能も搭載している。 入力端子としてHS-LinkとXLRのバランスを各1系統、同軸デジタルを3系統、光デジタルを2系統装備。出力はXLR(バランス)、アンバランス、同軸デジタル、光デジタルを各1系統備えている。DG-38との接続を想定したEXTERNAL DSP入出力端子も装備。デジタルでの音場補正に対応している。
周波数特性は0.5Hz~50kHz。全高調波歪率は0.0006%。S/N比は117dB。消費電力は22W。外形寸法は477×393×156mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は22.3kg。
□アキュフェーズのホームページ
(2006年12月1日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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