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京大やパイオニアなど、有機系デバイス共同研究を継続


4月2日発表


 京都大学と、日本電信電話株式会社(NTT)、パイオニア株式会社株式会社日立製作所三菱化学株式会社ローム株式会社は2日、次世代の有機系エレクトロニクス・デバイス技術の共同研究を継続すると発表した。

 京都大学と5社は、2002年8月1日より有機エレクトロニクス・デバイス革新技術の開発研究で協力してきたが、2007年3月31日をもって契約期間を終了した。しかし、同期間中の研究成果について、実用化に向け「さらなる共同研究が必要」との合意に至ったことから、引き続き産学協同のアライアンスを継続することを決定した。

 5年間の共同研究により、135件の共同出願特許や、194件の学術論文、学会発表などの成果を得たという。主要な成果としては、以下の8点が挙げられる。

  • バイオナノファイバー補強透明フレキシブル基板材料の開発
  • 色素増感チタニア太陽電池のパネルの試作
  • 有機薄膜太陽電池の開発
  • 有機発光トランジスタ材料、および新規素子構造の開発
  • フォトニック結晶を利用する有機発光デバイスからの光取り出し効率の改善
  • カーボンナノチューブの選択的可溶化を利用する新規精製法の開発
  • 新規3次元光記録材料の開発
  • 有機導電、記録材料の電子状態に関する理論的研究

 今後は現在の研究成果の事業化に向けて、5社が緩やかに連携を保ちながら共同研究を実施。京都大学の研究テーマから企業がワーキンググループを立ち上げ、各社が自由に参加可能とし、5社以外の企業も5社の同意が得られれば参加可能とする。共同研究の期間は3年を目処としている。

□パイオニアのホームページ
http://pioneer.jp/
□ニュースリリース
http://pioneer.jp/press/release570-j.html
□NTTのホームページ
http://www.ntt.co.jp/
□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□三菱化学のホームページ
http://www.m-kagaku.co.jp/
□ロームのホームページ
http://www.rohm.co.jp/
□京都大学のホームページ
http://www.kyoto-u.ac.jp/
□関連記事
【2006年11月14日】パイオニア、高輝度な有機発光型トランジスタを開発
-フレキシブルディスプレイの実用化に向けて前進
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20061114/pioneer.htm
【2006年2月20日】ロームやパイオニア、折り曲げディスプレイの研究成果を発表
-8×8ドットパネルを試作。輝度は1,000cd/m2
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060220/oled.htm
【2005年1月25日】京大などが、“折り曲げディスプレイ”向けの新技術
-モバイル用フレキシブルディスプレイや電子書籍などに応用
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050125/oled.htm

( 2007年4月3日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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