パイオニア、1本36万円の「EXシリーズ」スピーカー －CST同軸ユニットを採用したトールボーイ

6月下旬発売 標準価格：367,500円(1本)

　パイオニア株式会社は、高級スピーカー「EXシリーズ」の第3弾モデルとしてトールボーイ型の「S-3EX」を6月下旬より発売する。価格は367,500円(1本)。

　同社の高級スピーカー「EXシリーズ」の新モデル。2005年発売の上位機「S-１EX」と同一の設計思想を導入し、ダブルウーファを採用した3ウェイのトールボーイシステム。

　ツイータとミッドレンジに、同社のフラッグシップスピーカー「TAD-M1」(1本300万円)でも使用された独自のCST(Coherent Source Transducer)同軸ユニットを採用する。マグネシウム振動板を採用した14cm径ミッドレンジユニットの中央に、新開発の3cm径セラミックグラファイト・ツィータを装着し、それぞれの音源の音響的な中心を時間軸上で揃え、“点音源”の理想を追求した。

　周波数特性の乱れを排除し、広帯域にわたり正確な音像と自然な音場の融合を可能としたほか、セラミックグラファイト・ツィータの採用で、共振周波数を可聴帯域外に追い出し、高域再生限界100kHzを達成したという。

　ウーファは16cmユニットを2基搭載したダブルウーファ構成で、アラミド繊維とカーボン不燃布を積層構造にした独自コーンを採用。また、新開発のLDMC磁気回路により、磁気ギャップ内の磁束分布を前後対称かつ、均一にし、リニアリティの向上と歪みの低減を図っている。

　各ユニットから発せられた音波を、リスナーの耳に同時に到達させるため、タイムアライメント技術を採用。バッフルに「プレシジョンカーブ」と呼ばれる形状を採用したほか、エンクロージャを後方に傾斜させることで、完全なタイムアライメントを実現したという。

　エンクロージャ内の定在波の発生を抑制する「ABDテクノロジー」や、高次の定在波を抑える「AFASTテクノロジー」を採用。全域にわたり自然でクリアな音楽再生を可能としたという。Air Studiosによる音質チューニングも行なわれている。

　再生周波数は30Hz～100kHzで、クロスオーバー周波数は400Hzと2kHz。出力音圧レベルは88.5dB(2.83V)。インピーダンスは6Ω。外形寸法は350×541×1,224mm(幅×奥行き×高さ)。重量は48kg(1本)。厚さ60mmのMDFと亜鉛ダイキャスト製の脚を組み合わせた3点支持脚を採用している。

□パイオニアのホームページ
http://pioneer.jp/
□ニュースリリース
http://pioneer.jp/press/release580-j.html
□関連記事
【2005年9月20日】パイオニア、「EXシリーズ」のセンター/サブウーファ
－ウーファに「フェイズコントロール技術」を導入
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050920/pioneer.htm
【2005年9月2日】パイオニア、「TAD」の技術を踏襲した高級スピーカー
－1本50万円のトールボーイなど。CST同軸ユニット採用
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050902/pioneer.htm

( 2007年5月15日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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