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マイクロソフト株式会社は15日、「Xbox 360 HD DVDプレーヤー」のソフトウェアアップデートを開始した。 Xbox 360 HD DVDプレーヤーは、Xbox 360とUSB接続して、HD DVD再生を可能とするHD DVDドライブ。アップデータは、Xbox 360本体に適用するが、本体用の「Xbox 360システムアップデート」とは別のファイルとなっている。アップデータの提供方法は、Xbox LIVEを利用したネットワークアップデートのほか、プログラムをダウンロードして、CD-Rなどでアップデートする方法などが用意されている。詳細は同社ホームページに掲載されている。
公開された最新バージョン(2.0.4629.0)では、映像コーデックにH.264(MPEG-4 AVC)を使用するタイトルの再生パフォーマンスを改善。さらに、H.264タイトルのピクチャインピクチャ(PinP)機能に対応した。 編集部で検証したところ、従来は緑色のブロック状のノイズが発生し、きちんと再生できなかったH.264採用HD DVDタイトル「映像詩 里山 命めぐる水辺(ポニーキャニオン発売)」が問題なく再生可能となっていた。 また、ネットワーク機能の対応強化も図られ、HD DVDの表示メニューから、HD DVDのネットワーク設定が行なえるようになった。 音声については、HD DVDの表示メニューからデジタル音声の出力形式選択が可能となり、新たにDTS出力に対応した。表示メニューでは、デジタルステレオ(ドルビーデジタル2ch)/ドルビーデジタル 5.1/DTS/WMA Proの各出力形式を選択可能となっている。 Xbox 360 HD DVDプレーヤーでは、ドルビーデジタルやDTSについてはパススルー出力するが、HD DVDで採用された新コーデックのドルビーデジタル・プラス(DD+)や、ドルビーTrueHD音声については指定した形式で変換し、出力する。例えば、ドルビーデジタル プラス 5.1ch収録のHD DVDタイトルで、[DTS]を選択した場合、DTS形式でXbox 360から出力する。新たにDTS変換出力に対応し、最大1.5Mbpsと高ビットレートでの音声出力が可能となるため、より高音質な出力が期待される。 また、ダイナミックレンジ調整機能も搭載。同設定をONにすることで、急峻な音量変化を抑えて音声出力するため、大音量を出しにくい環境でも安心して視聴可能になるとしている。
HD DVD表示メニューも改善し、字幕トラックや音声トラック、カメラアングルをプレーヤーのメニュー(OSD)から切り替え可能となった。従来は、HD DVDビデオソフト側のメニューを呼び出して、音声や字幕を変更する仕組みとなっていたため、より一般的なDVDプレーヤーに近い操作が可能となる。 また、デジタル音声出力設定やネットワーク設定もHD DVD表示メニューから設定できる。同メニューの呼び出しは、コントローラのBボタン、もしくはリモコンの[表示]ボタンで呼び出せる。
( 2007年5月15日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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