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NECエレクトロニクス株式会社は、デジタルテレビテレビ用システムLSIの新製品として、オーディオ用CPUや、画質調整機能などを新たに加えた「EMMA2TH」のサンプル出荷を6月4日より開始した。 サンプル価格は4,000円で、年間150万個の量産を計画する。なお、同製品は、4/5月に発売されたソニーの液晶テレビ「BRAVIA」に搭載されている。同社は、2010年にEMMA製品の売上げ1,000億円を目指す。 デジタルテレビ向けの映像/音声信号のデコーダなどを1チップ化したLSI。従来の「EMMA2HL」に搭載されていた654MIPSのメインCPUや、236MIPSのシステム制御CPUに加え、新たに音声専用のCPUを2つ追加。臨場感の高い音響効果やクリアな音質を実現するという。そのほか、これまで外付けとなっていた画質調整回路を内蔵している。 また、従来は音声処理も行なっていたメインCPUが画像系に特化できるため、「ハイビジョン放送や、インターネット上からのビデオストリーミング配信などに対し、家庭用ゲーム機のように使い勝手の良い操作性を実現したテレビのシステムを容易に構築できる」としている。なお、4/5月発売のBRAVIAにはXMB(クロスメディアバー)が採用されている。MPEGトランスポート・ストリーム処理の最大レートは4系統合計で210Mbps。 日本のデジタル放送規格に加え、北米のATSCもサポート。BS/CS/地上デジタル放送を同時に2放送受信できるマルチデコードに対応する。
□NECエレクトロニクスのホームページ ( 2007年6月4日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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