◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
キヤノン、同社初のAVCHDカム「iVIS HR10」
-1,440×1,080ドット録画。AVCHD編集ソフト付属


8月下旬発売

標準価格:オープンプライス


 キヤノン株式会社は、同社初となるAVCHDフォーマット対応のDVDビデオカメラ「iVIS HR10」を8末下旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は14万円前後の見込み。

 米国で5月に発表された製品で、今回日本での発売が発表された。記録メディアとして8cmのDVD-R/RW、DVD-R DLに対応したAVCHDカム。1,440×1,080ドット(1080i)でのMPEG-4 AVC/H.264(High Profile)録画に対応している。

左が「iVIS DC50」、右が「iVIS HR10」

 外形寸法は約65×133×93mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約530g(撮影時重量605g)と、SD解像度モデルの「iVIS DC50」(約62×130×90mm/約480g)とあまり変わらないサイズで、ハイビジョン撮影を実現。デザインについても、「金属感とインパクトを狙い」(同社)、ポイントカラーにカッパー色を採用している。

 撮像素子と光学系は、HDVカメラ「iVIS HV20」と同等。1/2.7型総画素296万画素の単板原色フィルターCMOSセンサー「キヤノン HD CMOS」と、ハイビジョン撮影に対応した光学10倍ズーム「キヤノン HDビデオレンズ」(F1.8~3.0)を搭載する。フィルター径は37mm。

 焦点距離(35mm判換算)は、ディスク記録時は43.6~436mm(16:9)/53.0~530mm(4:3)、メモリ記録時は43.6~436mm(16:9)/40.0~400mm(4:3)。映像エンジンも「DIGIC DV II」で、最低被写体照度は3lux(シャッタースピード1/30秒時)となっている。24コマ/秒のプログレッシブ撮影(記録は60i)と、ガンマ値やマトリクスなどが映画風のシーンモードが設定される「シネマエフェクト」も装備している。

左が「iVIS HR10」、右が「iVIS DC50」。SD解像度モデルと、ほとんど変わらないサイズでハイビジョン撮影を実現

 AFについても、コントラスト検出方式と外測センサーのハイブリッドで、2種類の方式を併用した「ハイスピードAF」と、コントラスト検出のみの「ノーマルAFモード」を選択できる。手ぶれ補正は光学式で、電源と連動して開閉するレンズカバーも内蔵する。

 同社独自開発のAVCHDコーデックを搭載し、ハイビジョンの録画モードはXP+(12Mbps)、XP(9Mbps)、SP(7Mbps)、LP(5Mbps)の4種類から選択可能。DVDビデオ形式(SD解像度)の録画にも対応している。記録対応メディアは8cmのDVD-R/RW、DVD-R DL。撮影を一時中断する際に、約1秒で撮影を再開できる省エネモードでスタンバイする「クイックスタートボタン」も装備する。

 液晶モニターは2.7型ワイド(約21.1万画素)で、ハードコートAR表面処理が施された「鮮やかワイド液晶」。視野角は上下135度/左右135度となっている。EVFは、0.27型(約12.3万画素)。

 本体には、ミニビデオライトとストロボも内蔵。また、miniSDカードスロットも装備し、JPEGで静止画記録も可能。静止画モードでの記録解像度は2,048×1,536/1,920×1,080/1,440×1,080/848×480(ディスク記録のみ)/640×480ドット。動画撮影中にも1,920×1,080ドットでの静止画同時記録も可能で、miniSDカードの容量いっぱいまで、連続して撮影できる。さらに、AVCHDディスクから1,920×1,080ドット(1,440×1,080ドットからの補間)で静止画を切り出すことも可能。

 バッテリは「BP-214」が付属し、最高画質モードの連続撮影時間は約100分(ビュファインダー使用時)/約95分(液晶モニター使用時)。別売りの「BP-218」(8月下旬発売/14,700円)を使用すれば、約130分(ビュファインダー使用時)/約125分(液晶モニター使用時)の連続撮影が可能になる。

 また今回新たに、AVCHDに対応した統合ソフト「Corel Application Disc」(Windows XP/Vista対応)が同梱される。Corel Application Discは、「GuideMenu」、「DVD MovieWriter SE」、「WinDVD SE」で構成されており、GuideMenuではディスクコピーや、DVDビデオ形式への変換、PCへの転送が可能。DVD MovieWriter SEにより、AVCHD方式の動画の編集や、オーサリングが行なえ、WinDVD SEで、AVCHD方式の動画を再生できる。

 本体にはHDMI端子、AVマルチ(専用端子)、D端子(専用端子)、USB端子(mini-B)を備えるが、マイク入力、ヘッドフォン端子、アクセサリーシューは搭載していない。また、バッテリパック「BP-214」や、コンパクトパワーアダプタ「CA-570」、ワイヤレスコントローラ「WL-D86」、専用D端子ケーブル「DTC-100/S」、ステレオビデオケーブル「STV-100」、8cmDVD-Rなどが付属する。

付属のバッテリ「BP-214」 同梱品


□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2007-06/pr-hr10.html
□製品情報
http://cweb.canon.jp/ivis/hr10/index.html
□関連記事
【5月8日】米Canon、同社初のAVCHDカム「HR10」を8月に北米で発売
-フルHD CMOSで1,440×1,080ドット録画
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070508/canon.htm
【2月7日】HV10の弱点を徹底改善した横型機、キヤノン「iVIS HV20」
~ 絵はもはやコンシューマには行き過ぎた「化け物」!? ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070207/zooma294.htm
【1月31日】キヤノン、感度が向上した横型HDVカメラ「iVIS HV20」
-HDMIやマイク端子も装備。24コマ撮影モードも追加
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070131/canon1.htm

(2007年6月13日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.