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子供向け玩具を集めた展示会「東京おもちゃショー2007」が、28日に東京ビッグサイトで開幕した。会期は7月1日までだが、6月28日~29日は商談見本市となっており、流通や販売店など、業界関係者のみとなる。一般公開は6月30日と7月1日。 社団法人日本玩具協会が主催するイベントで、国内121社、海外25社の合計146社の企業・団体が出展。約38,000点のおもちゃが展示されている。子供向けの商品がメインとなるが、おもちゃの多機能化と、大人向けの趣味玩具が注目されていることから、メディアプレーヤーやサウンド関係商品など、AVファンも気になる製品が多数展示されている。
■ “ツンデレ”ワンセグテレビは開発が一時停止に
おもちゃショーには、タカラトミーが大規模なブースを構えているが、今回その中に、2007年1月に「TOYフォーラム2007」で発表されたポータブル・ワンセグテレビ「SEGNITY」(セグニティ)は展示されていなかった。 チャンネルやボリューム変更などのボタン操作に対して音声ガイダンスを備えたテレビで、はじめはツンツンした対応の女の子ボイスが、使い込むとデレデレになるという世界初の「ツンデレ ナビゲーションモード」が話題になった。
同社によれば「1月の発表で大きな反響を頂いたが、販売方法や流通経路、価格(予価20,790円)を含めた対象層などを含め、社内でもう一度話し合いを行なっている状況。そのため、開発は一時停止しており、今回の展示は見送った」という。1月発表時には9月の発売とアナウンスしていたが、「発売日は不透明」とのことで、9月発売は難しい状況と言えそうだ。
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■ トランスフォーマー型iPodスピーカー 同じくタカラトミーのブースでは、実写版映画の上映も迫った「トランスフォーマー」の新商品が展示されている。注目は、iPodやポータブルプレーヤーなどと連携可能な、音楽機能を持った「TRANSFORMERS MUSIC LABEL」シリーズだ。 「CONVOY playing iPod speaker」(8月発売/15,750円)は、その名の通りコンボイのコンテナ部分がiPod用クレードルスピーカーになっている。最大出力3W×2chのアンプとフルレンジスピーカーを内蔵。iPodやiPod nanoを接続することで、そのままiPodの再生音をスピーカー出力可能。ボリューム調整もでき、電源はACアダプタから給電する。iPodの充電にも対応。「Made for iPod」の認定も受けている。 もちろん、コンボイ部分はロボットに変形可能。「トランスフォーマーは息の長い製品なので、幅広い世代に人気がある。子供だけでなく、大人がインテリアとして使うことも想定している」という。
トランスフォーマーに登場するラジカセ型ロボ「サウンドウエーブ」を、そのまま音楽再生機能を備えたフィギュアにしたのが「SOUNDWAVE Playing audio player」(7月発売/10,500円)。カセットデッキを備えた、人気のコンポ型ロボ「サウンドウエーブ」に、本当に音楽再生機能を持たせたもので、カセットデッキにあたる部分にmini SDカードを挿入可能。収録したMP3ファイルが再生できる。
コンポ型の時だけでなく、ロボットに変形後も音楽再生が可能。型の部分にステレオミニのイヤフォン端子を備えており、イヤフォンを接続しない場合はミサイルランチャーなどの武器を装着できる。電源は単4電池1本。カラーリングはソニックホワイトとスパークブルーの2色を用意する予定。
「FRENZY & RUMBULE playing earphone」(7月発売予定/3,990円)は、耳掛け式ヘッドフォンタイプのトランスフォーマー。一見すると円形の耳掛け式ヘッドフォンだが、ハウジング部に切れ目が入っており、腕や足を引き伸ばすことでロボットへと変形する。ちょうどロボットが背中にユニットを背負っているようなイメージだ。コードの途中には巻き取り機も用意している。
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■ 女の子向けのポータブルビデオプレーヤー
10月発売予定の「ビデオクリップ」は、小学生の女の子をターゲットにしたポータブルビデオプレーヤー。1.8型/128×160ドットのTFT液晶ディスプレイを備え、本体に256MBのメモリを内蔵。SDカードスロットも備えており、内蔵メモリ/SDカード(最大1GB)に録画した動画を再生できる。価格は12,600円。 PCを使わずに本体のみで操作が完結しているのが特徴で、ダイレクトエンコード機能を内蔵。付属のケーブルを介して、コンポジット/アナログ音声の信号を、映像をMPEG-4 H.263、音声をAACで録画可能。「PCで作成した動画をSDカード経由で再生することは想定していない」という。
「学校で話題のドラマやアニメなどを、機械が苦手な子でも録画できる」がコンセプト。電源は単4電池3本で、連続約3時間の再生が可能。外形寸法は100×60×29mm(縦×横×厚さ)。女の子向けらしく、前面パネルは取り外し可能で、付属する4枚の着せ替えシートでコーディネートが楽しめる。
■ セガトイズ セガトイズは、「好きな音楽を一緒に楽しんでくれるペット」をコンセプトにした「iシリーズ」のブースを用意。6月に発表された「i penguin」(アイ・ペンギン/7月26日発売/2,940円)に加え、新たに「i-CAT US」と「i-DOG US」を発表。同じく7月26日に発売するという。価格は各3,990円。 米国では既に発売されている2体で、「i-CAT US」は平たい顔にLEDが、なぞる指の動きに連動したり、演奏中に顔に触れると音楽にスクラッチしたような音が入るのが特徴。「i-DOG US」は日本版i-DOGと若干デザインが異なるほか、内蔵音楽がロックやパンク、ヒップホップなど、海外向けのものになっている。
7月7日発売のサウンドキャリア「Jewel(ジュエル)」(8,190円)は、子供向けのデジタルオーディオプレーヤー。ダイレクトエンコーダを内蔵し、本体メモリに約2時間の録音が可能。miniSDカードスロットを搭載しており、市販のminiSDカードに録音もできる。録音方法は内蔵マイク/ライン入力。PCなどでminiSDカードに記録したMP3ファイルの再生も可能。着せ替え可能なイヤフォンが特徴だ。 ムービーキャリアシリーズの新モデル「プリショット」は、JPEG静止画とAVI形式の動画が撮影できるムービーデジカメ。液晶ディスプレイも備え、64MBの内蔵メモリに加え、最大2GBまでのSDカードも装着可能。丸みを帯びたフォルムが特徴。8月7日発売で13,440円。
発売中の「mubot」(ミューボット)は、イヤフォン巻き取り機構を備えたロボット風のフィギュア。両手がイヤフォンになっており、引き伸ばして通常のステレオイヤフォンとして使用可能。後頭部のボタンを押すと、コードが巻き取られる。価格は2,940円。
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■ 大人向け音楽玩具 セガトイズの「グランドピアニスト」は、鍵盤の幅が4mmという小型のグランドピアノの模型だが、88の鍵盤が自動で動き、実際に演奏してくれるという高機能な玩具。100曲の自動演奏楽曲を内蔵するほか、SDカード経由で有料の楽曲データを追加することもできる。楽曲や演出のプロデュースは葉加瀬太郎氏が担当。49,350円と高価な品だが、非常に高級感のある玩具だ。 この「グランドピアニスト」の新モデルが、会場で参考展示されている。価格は同じ ホワイトモデルは10月発売予定。また、ヤマハ製の専用アクティブスピーカーをセットにした「グランドピアニスト with yamaha」も62,000円で10月発売予定。ハローキティーバージョン(68,250円)なども同時期にリリース予定。
「音楽ぴえ三」(ぴえぞう)は、スピーカータイプの音楽玩具。「世界に1つだけの花」や、ベートーベンの第9などの名曲をプリインストール予定で、口のように見えるコーンユニットを前後に動かしながら音楽を再生。目はまばたきもする。通信ケーブルでぴえ三を接続することで、和音コードを共有。合唱も行なえる。
学研の大人の科学シリーズにも、新モデルが登場。ベルナリー式のプレミアム蓄音機(予価5,980円)と、真空管アンプ(予価12,500円)で、いずれも参考展示。真空管アンプは冬の発売を予定しており、真空管を4本使ったステレオタイプ。ホーン型スピーカーも付属予定。
■ エヴァブーム再燃?
新劇場版公式も迫り、エヴァンゲリオン・ブームが再燃。会場でもフィギュアや関連玩具など、エヴァ関連の新製品が多数展示されている。注目を集めていたのは劇中に登場するスーパーコンピューター「MAGI」をモチーフにしたキーホルダー「ハンディMAGIシステム」。3体のコンピュータが協議を行ない、物事を決定する作品の設定に沿って、MAGIが「承認」もしくは「否定」の判断を下すというもの。
「帰りに飲みに行くか、行かないか迷った時などに利用できる」(セガトイズ)という。声優による新録音ボイスも内蔵。スタートボタンを押すとマヤが「審議を開始します」と話し、結果が出るとリツコが「ありえないわ!」、ミサトが「よっしゃー!!」と叫ぶなど、凝った演出も加えられている。
■ そのほか 腰を振る犬型のUSBフギュアで知られるキューブは、USB周辺機器の新モデルを展示。7月発売の「USB ENGINE Hub」は、バイクのエンジンを模したUSBハブで、エンジンスタートの音やキック、ギアチェンジのサウンドが再生可能。 ほかにも、黒ひげ危機一髪型のUSBハブや、爆発音がする自爆ボタン型のUSBハブなどを展示している。
また、会場では各社の新作フィギュアも展示されている。
□東京オモチャショー2007のホームページ
(2007年6月28日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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