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オンキヨー株式会社は2日、PCメーカーの株式会社ソーテックを子会社化すると発表した。株式の取得は1株26,434円で公開買い付け(TOB)する。なお、ソーテックでは、買い付け等の期間終了後に80,724株を1株26,434円で発行し、オンキヨーに割り当てることが決議されている。買い付けで取得した株式と合わせ、オンキヨーでは50.1%の保有を予定。買い付け代金は12億4,400万円。
オンキヨーでは、シアター/オーディオ用機器を手掛ける一方、WAVIOブランドでサウンドカードやアクティブスピーカーなど、PCのサウンド関連機器を販売。高音質音楽配信「e-onkyo music」をスタートさせ、最近では音質やデザインをオーディオコンポに近づけた「HDオーディオコンピュータ HDC-1.0」をリリースするなど、PC事業にも力を入れている。 反面、オーディオ市場は厳しさを増しており、同社では「大きな構造変革期にあり、AV機器がPCテクノロジーと融合することで、テレビ/PC/ゲーム/デジタルカメラなど様々なデジタルメディアと複合して成長していく“デジタルホーム市場”へ変貌しつつある」と分析。 その上で、「HDC-1.0」を「オーディオに加え、新たな事業領域となるPC市場へと事業拡大する戦略商品」と位置付け、ソーテックが持つPC事業の経験やBTO販売のノウハウなどを取得。PCの開発/技術力を向上させ、BTO生産の効率化による原価低減も目指す。「原音再生という新たな基準により、従来のオーディオやPCの持つ既存の概念を変革。デジタルホーム市場でのプレミアムブランドの形成を目指す」(オンキヨー)としている。
具体的なシナジー効果としては、「既存のトップエンドの商品群から裾野を広げるラインナップの開発、販売、サポート体制を一気に加速させる」としており、より低価格なHDオーディオコンピュータの登場を示唆している。
□オンキヨーのホームページ
(2007年7月2日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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