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NTTドコモは4日、携帯電話「FOMA 704i」シリーズ8機種を発表。7月より順次発売する。 704iシリーズでは「D704i」と「SH704i」がワンセグを視聴できるほか、「P704i」は携帯電話だけで利用できる月額定額制の楽曲配信サービス「うた・ホーダイ」に対応。「L704i」は、FOMAハイスピード(HSDPA)に対応するといった特徴を持つ。 発表会では、フル機能を持つ900iシリーズとの差別化として、スリム/コンパクト化の追求や、ユーザーの生活にフィットした製品を軸とした「Made For 'You'」をコンセプトに新製品が紹介された。また、端末メーカーのシャープ、三菱電機、LG電子の担当者を招いたトークセッションも行なわれた。 ■ スリム・コンパクトを犠牲にせずユーザーの好みに近付ける
現行モデルである703iシリーズの発売前は、FOMA全体の契約数が2,991万だったが、発売後は3,712万に上昇。700iシリーズの累計販売数は1,429万台となっている。 登壇したドコモ執行役員 プロダクト&サービス本部プロダクト部長の永田清人氏は「これまで700iは、ライフスタイルを大事にする人向けとして出してきたが、703i以前は正直、手探りの部分があった。703iでは、防水機能やアロマ機能など、900iで出来なかったことを取り入れることで、ジャンルの違う製品としての位置付けが確立できた」とした。 704iについては「“フルパッケージ”の904iシリーズに対し、“スリム”と“コンパクト”をベースに、より機能を絞り込むことで、各ユーザーの好みに近付けた。先進的な機能は重要だが、スリム・コンパクトを失わず、ターゲットに製品を提供する『Made For 'You'』が704iのコンセプト」とした。
4月に発表した904iシリーズや、6月29日より発売された「SIMPURE」と今回の新モデルを合わせ、ラインナップは全14機種。永田氏は「ライフスタイルに合わせた端末を提供できるようになったのでは」と自信を見せた。 ■ ワンセグは当たり前の機能に
発表会では、新製品紹介のプレゼンテーション後、供給メーカーのうち、SH704iのメーカーであるシャープと、D704iの三菱電機、L704iのLG電子からそれぞれ担当者を招き、ドコモの永田氏とトークセッションを実施。ワンセグ、高速通信という各社の強みがアピールされた。
三菱電機のNTT事業部NTTモバイルターミナル販売促進主任の福室聡子氏は「苦労したのはバッテリの持ち。ワンセグ視聴後にもメールや通話が出来るようにした。これからの製品はワンセグがついて当たり前になると考えており、スライド型ですぐに画面が見られることは、ワンセグと相性がいい」と述べた。 シャープの通信システム事業本部パーソナル通信第一事業部商品企画部の濱田紗織氏も、ワンセグが当たり前になるという考えに同意しており、「ワンセグの視聴スタイルとして、野球好きな男性などの集中型視聴のほか、見るものが明確ではない女性などに向け分散型視聴も提案する。ただし、画質の高さはSH903iTVと同等」と同社のこだわりを見せた。 また、LG電子のモバイルコミュニケーション セールスグループ課長代理の李東佑氏は「“chocolate”ブランドとして、世界での売り上げは15カ月で1,000万台を突破した。また、日本向けには、ボタンを押した際に震える振動パッドを採用している。今までにない形状とデザイン、高いテクノロジーを使ってもらい、海外での成功が日本でも通じることを証明する」と意気込みを語った。
□ドコモのホームページ ( 2007年7月4日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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