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株式会社東芝は、液晶テレビ「REGZA」の新シリーズとして、120Hz駆動対応の「REGZA Z3500」など3シリーズ11モデルを発表した。
いずれもHDMIやEthernet端子を介してHD DVDレコーダ「VARDIA RD-A600/A300」やノートパソコン「Qosmio」などと連携可能な「REGZA LINK(レグザリンク)」機能を搭載。REGZAからVARDIAへの録画予約などの連携操作が可能となる。
あわせて、HD DVDレコーダ「RD-A600/A300」はレグザリンクの無償対応バージョンアップCD-ROMを9月中旬より提供開始。さらにレグザリンク対応のノートPC「QosmioG40/97D」も発売する。 レグザリンクは、東芝製品だけでなく、他メーカーと協力して連携を強化していく方針で、同日にヤマハから新サウンドプロジェクター「YSP-4000」とラックシステム「YSP-LC4000」が発表。また、オンキヨーのAVアンプ「TX-SA605」、「TX-SA705」、「TX-SA805」、「TX-NA905」の4モデルもレグザリンクに対応する。 ■ HDMI連携などレグザリンクの基本機能
REGZA Z3500と、RF350、C3500シリーズの各シリーズでレグザリンクに対応。同社のHD DVD/HDDレコーダとの連携のほか、各社のAVアンプとのHDMI経由での連携が可能となる。 HDMI経由でのレグザリンクは、VARDIA「RD-A600/A300」との連携に対応。新たにREGZAの番組表から、VARDIAに録画予約が可能となっている。デジタル放送のTS録画だけでなく、VR(SD解像度)での録画予約も可能。また、REGZAのリモコンでVARDIAの“見ながら選択”を表示し、録画済みの番組再生が可能。さらに、VARDIAのHD DVD/DVD/CDの操作が行なえる。 また、RD-A600/A300の初期設定時に、REGZA側の地上アナログ受信チャンネルや番組表の設定をRD-A600/A300に引き継ぐ機能も搭載。なお、RD-A600/A300の「レグザリンクバージョンアップ」は、CD-ROMによる提供のみで、放送波によるアップデートは予定していない。これは、バージョンアップ時に、「予約情報は保持されるが、時計がリセットされるので、アップデート後に時計設定をすぐに行なってもらうため」としている。
□ニュースリリース(RD-A600/A300レグザリンク対応) また、VARDIAとの連携だけでなく、HD DVDドライブ内蔵ノートPC「QosmioG40/97D」とも連携する。VARDIAと同様にHDMI制御により、QosmioのHDDの録画番組やHD DVD映像をHDMI経由でREGZAに出力可能なほか、Qosmio内のデジタル放送番組や写真、音楽データをネットワーク経由でストリーム視聴できる。 レグザリンクで、Qosmioの入力を選択した場合、画質モードもPCでの視聴に最適化し、ジャストスキャン(Dot by Dot)の「PCファイン」モードに切り替える。 QosmioG40/97Dは、HD DVDドライブと地上デジタルダブルチューナを搭載したAVノートPC。8月下旬発売予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は40万円前後の見込み。 HD DVD-Rへのデジタル放送録画にも対応。液晶ディスプレイは17型1,920×1,200ドットの2灯式高輝度Clear SuperView液晶。CPUはIntel Centrino Duo T7300(2GHz)、メモリは2GB、HDDは320GB。
オンキヨーのAVアンプ「TX-SA605」、「TX-SA705」、「TX-SA805」、「TX-NA905」の各製品もレグザリンクに対応。いずれも発売済みの製品だが、特別なアップデートは必要なく、出荷時にレグザリンク対応となっている。 HDMI CEC対応のためVIERAやAQUOSなどでも電源のON/OFFなどは可能だが、REGZAとの併用時には、REGZAのリモコンからより多くのAVアンプの機能にアクセスできる。 大きな特徴は、REGZA上のGUIにAVアンプ側の入力端子情報を表示できること。また、ほかのテレビとの併用ではHDMI入出力の切り替えだけしかできないが、REGZAとの併用時にはコンポーネントやアナログ音声などのアナログ系の音声入力もREGZAから選択可能としている。 □ニュースリリース(オンキヨーAVアンプ)http://www2.jp.onkyo.com/what/news.nsf/view/20070820tvlink?OpenDocument □関連記事 【6月22日】オンキヨー、HDMI 1.3a対応AVアンプ最上位モデル http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070622/onkyo.htm 【5月25日】オンキヨー、世界初HDMI 1.3a搭載7.1ch AVアンプ http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070525/onkyo.htm ヤマハのサラウンドプロジェクター「YSP-4000」と「YSP-LC4000」もレグザリンクに対応。レグザからの電源ON/OFFやボリューム操作などが可能。なお、YSP-4000/LC4000はPanasonicのVIERA Linkにも対応している。
□関連記事 ■ ネットワークもUSBも「レグザリンク」
HDMIだけでなく、周辺機器からのネットワーク経由の映像視聴も「レグザリンク」と位置付けられている。REGZA C3500とRF350シリーズはHDMI連携のみだが、Z3500シリーズは、HDMI連携のほか、ネットワークを使ったストリーミング視聴や、USB/LAN HDDへの録画などの「レグザリンク」を搭載する。 REGZA Z3500シリーズでは、LAN HDD端子に接続した同一ネットワーク上のLAN HDDへのデジタル放送録画に対応。Z3500の番組表から、録画予約が行なえ、録画形式はMPEG-2 TSのストリーム。録画した番組はZ3500からLAN HDDにアクセスして視聴できる。 また、USB接続のHDDへの録画にも対応。LAN HDDと同様にREGZAの番組表から録画予約が可能なほか、LAN HDD/USB HDDともに、新たに録画予約した連続ドラマを最終回まで録画予約する「連ドラ予約」に対応。録画した連続ドラマは「グループ」として管理できる。再生を一時停止した場所で記憶し、次に見る際に続きから再生できるレジューム再生機能も搭載している。また、USB HDD同士やLAN HDDとUSB HDD間でのムーブも行なえる。
Z3500では、DTCP-IPをサポートしており、ネットワーク経由でデジタル放送録画番組のストリーミング視聴も行なえる。対応機種は、RD-A600/A300。HDMI接続していなくても、ネットワーク経由で番組視聴が可能となる。 □東芝のホームページ ( 2007年8月20日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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