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松下電器産業株式会社は、エプソン製D7/C2Fineパネルを搭載したフルHD液晶プロジェクタ「TH-AE2000」を10月29日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は45万円前後の見込み。 D7/C2Fineパネルに加え、ランプの出力光を最大限に引き出すという新「高効率ランプ駆動技術」や、可変幅と駆動精度を進化させた「ダイナミックアイリス機構」などを組み合わせることで、コントラスト比16,000:1、輝度は1,500ルーメンを実現している。 HDMI入力は、バージョン1.3aに対応。x.v.Colorに対応するほか、1080/24p入力もサポートする。入力端子は3系統、コンポーネント入力も2系統備えている。 解像度1,920×1,080ドット、0.74型のD7/C2Fineパネルを採用。開口率の向上や、ノーマリーブラック方式による光漏れの低減などが特徴で、より引き締まった黒表現を可能にしたという。 光源は165WのUHMランプ。光量が最小から最大に可変する各ポイントで、最適な条件でランプを駆動する新しい駆動駆動を投入。出力光を最大限活用できるという。 光学ユニットに内蔵する可変型の絞り機構「ダイナミックアイリス」も進化。シーンに合わせて、1/60秒毎に絞りとランプの光量、ガンマ数値を変化させることで、コントラスト感の高い映像を表示する技術だが、そのアイリス可変幅を最大約20%拡大している。また、シーン検出力を高めるとともに、可動部分も進化させることで、より精度の高いアイリス駆動を実現したとしている。 同社シアタープロジェクタの特徴でもある、水晶の複屈折作用を応用し画素間の格子を目立たなくする「スムーススクリーン」も改良。新パネルに適した設計を行なうことで、より滑らかで、奥行き感のある映像になったという。 高画質化回路として、新開発の「ディティールクラリティプロセッサ」を搭載。映像全体にエンハンス処理を行なうのではなく、シーン毎に映像の変化の少ない低周波成分から、細かくて変化の大きい高周波成分までの分布情報を抽出。それぞれのエリアに分けてエンハンス処理を施している。 信号処理は最大16bitで行なっており、前モデル「AE1000」の4倍の階調表現を実現。レンズユニットも刷新しており、調芯機能を追加。精密なレンズアライメントを実現し、鮮鋭感が向上したという。最短1.2mで40型が投写可能。画面サイズは40~200型。水平に最大±40%、垂直に最大±100%のレンズシフト機構も備える。 さらに、新開発の「3Dノイズリダクション回路」や、画面特性/隣接する画素の特徴に応じて最適な処理を行なうという「スケーリングLSI」、UHMランプに適した分光特性を持つ光源フィルタ「シネマフィルタープロ」なども搭載している。 調整機能では、AE1000から搭載している「波形モニター」を強化。波形を確認しながら基準の黒・白レベルを調整できるだけでなく、市販のテストパターンDVDなどを使用し、テスト信号を入力することで、自動で黒・白レベルを調整する機能も装備。より手軽に、プロジェクタの持つダイナミックレンジを活用した映像が楽しめるという。 ほかにも、イコライジング前後の画質を、2画面表示で比較できる機能や、任意の色を他色に影響を与えず補正する「シネマカラーマネジメント」も装備。イコライジング設定は16個まで保存可能。保存名も付与できる。入力から出画までの時間もAE1000の約1/3に短縮するなど、細かい部分にも改良が加えられた。 付属の「オール in ワンリモコン」には、学習機能も搭載。赤外線リモコンで動作する電動スクリーンなどを制御できる。バックライトパネルも備えている。
冷却構造の効率化により、騒音22dB(エコモード時)を実現。外形寸法は460×300×130mm(幅×奥行き×高さ)。重量は7.2kg。入力はHDMI×3、コンポーネント×2、S映像×1、コンポジット×1、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1。RS232C端子も備える。消費電力は240W。
□松下電器のホームページ
(2007年9月7日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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