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Toshiba Americaは6日(現地時間)、2008 International CESプレスカンファレンスを開催。ワーナーのHD DVD撤退、BDへの一本化についてコメントしたほか、ゲームモードを搭載した新型REGZAを発表した。
HD DVDについては、Toshiba America Consmumer Productsの小坂明生社長は、「2007年に米国や各地域でHD DVDが伸長した重要な時期における決定で、非常に残念」と4日の声明とほぼ同内容を語った。 報道陣が詳細について質問すると、「ワーナーの話は昨年12月の終わりに聞いた。10月から年末にかけて、HD DVDの売れ行きが好調だっただけに、ワーナーの話は残念であり、驚いている。Blu-rayには負けたとは思っていない。また、当社の方針に変更はなく、ユニバーサルやパラマウントとの関係を強化していきたい。これからもHD DVDの事業は継続していく。金銭を支払ったかどうかとか、HD DVDに関する東芝の業績への影響の話はできない」と答えた。 さらに、同社のデジタルA/Vマーケティング担当副社長のJodi Sally氏も言及。「ここ数日、BD優位の報道が続いており、“HD DVDは死んだ”という報道が見られるが、今しっかりと軌道にのっている。HD DVDは消費者にベストなフォーマット」とし、画質やネットワーク接続性などの魅力をアピール。HD DVDの推進を続ける姿勢を示したほか、2007年のプレーヤーの販売台数などを訴えた。 また、REGZA Linkに対応した第3世代HD DVDプレーヤー「HD-A30」、「HD-A35」、「HD-A3」も紹介し、REGZAとの連携などをアピールした。
新REGZAは、19~42型の「AV500シリーズ」と、37/42型の720pモデル「CV510シリーズ」、ホームシアターモデル「RV530」、倍速駆動対応の「XV540」、狭ベゼル/倍速駆動の「XF550」の合計5シリーズ20モデルを発表した。 倍速対応の「XV540」は42/46/52型の3製品を、スリム/倍速モデル「XF550」は40/46/52型をラインナップする。いずれも120Hz倍速駆動のClearFrameや、NTSC比で108%の広色域表示が可能というColorBurst技術を搭載する。x.v.ColorやDeep Colorにも対応する。 XF550は、動的なバックライト制御「DynaLight」を強化し、黒表現とコントラスト表現を改善するという「DynaLight SuperContrast」も搭載。また、世界最薄という0.9インチ(約2.3cm)のベゼル幅を実現したほか、専用のスピーカーシステム「SoundStrip2」も内蔵している。 価格はXV540の42型が1,699.99ドル、46型が2,199.99ドル、52型が2,899.99ドル。XF540は40型が1,999.99ドル、46型が2,499.99ドル、52型が3,199.99ドル。
また、全モデルにゲームモードを搭載。ビデオ処理回路の処理をゲームに合わせて一部スキップするなどで、従来モデルと比べて60Hz駆動の場合32ms、120Hzの場合48ms分の遅延を解消できるという。PC入力も多くのモデルに用意し、PCゲームでも十分に使える能力をアピールした。 なお、今秋以降のREGZAに導入予定という、LEDバックライトを用いた、コントラスト表現改善技術や、Cellを用いたSD-HDアップコンバートテクノロジ「Super SD2HD」のなども同社ブースで紹介する。
□東芝のホームページ ( 2008年1月7日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp / 大河原克行]
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