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松下電器産業株式会社は、1,920×1,080ドット/フルHDパネルを搭載した液晶テレビ「VIERA LZ85/LZ80」シリーズを4月20日より発売する。 両シリーズでIPSα製の37型/32型フルHDパネルを搭載し、上位シリーズのLZ85は残像感低減技術「フルハイビジョン新Wスピード」を搭載する。価格はいずれもオープンプライス。32型のフルHDパネル搭載の液晶テレビは、同社初となる。
同社の液晶VIERAシリーズの上位モデルと位置付けられており、コントラストや色表現力、動画解像度などを向上させた「パワーアスリート画質」をアピールしている。 ■ LZ85シリーズ
IPSアルファテクノロジ製の1,920×1,080ドット「フルハイビジョンIPSαパネル」を搭載した液晶テレビ。 120コマ/秒表示により、液晶テレビ固有の残像感を低減する「フルハイビジョン新Wスピード」を搭載。新開発の「モーションフォーカス技術」を搭載し、画像の動きをエリア検出しながら、バックライトを細かく制御することで、よりくっきりした映像表示を可能としたという。動画解像度は600本以上。
また、新開発の「フルハイビジョン新WコントラストAI」を搭載し、コントラスト比10,000:1を実現。1フィールドごとに1画素単位で映像情報をピックアップし、シーンの特徴に応じてガンマ制御などを行なう「ダイナミックコントラストエンハンサー」と、バックライト輝度をリアルタイムに制御する「インテリジェントバックライトコントローラー」により、立体感やコントラスト感を向上する。従来モデル(LZ75)では、バックライトの光量を約1/7まで低減していたが、LZ85では約1/9まで低減可能とし、一層引き締まった黒を再現できるという。 適切なノイズ低減処理などを施すことで、より鮮明でクリアな映像再現を実現する「HDオプティマイザー」も搭載。色再現範囲もHDTV規格(ITU-R BT.709)のほぼ全域をカバーするほか、x.v.Colorにも対応する。
チューナは地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログを各1系統搭載。シングルチューナモデルだが、外部入力とテレビ番組を同時に視聴できる「簡易2画面」機能を備えている。 EPGは3/5/7/9/11/15/19チャンネル表示が切り換えられる「ワイドインテリジェントテレビ番組表」で、最大19チャンネル/12時間分が一覧表示できる。1つのチャンネルの番組表を8日分表示/一覧できる「チャンネル別番組表示」や、番組ジャンル別の色分け表示にも新たに対応した。 入力端子はHDMI×3、D4×2、S映像×2、コンポジット×4、アナログRGB(D-Sub15 ピン)×1、アナログ音声×4を装備。HDMIは、2系統を背面に、1系統を側面に用意しており、1080/24p入力に対応し、2-3プルダウン処理せずに96Hzで表示可能。BDビデオなどの24p入力を「オリジナルのフィルムライクな味わいで映画を楽しめる」という。 HDMIはVIERA Linkに対応。レコーダの操作に加え、ラックシアターシステムの操作もVIERAのリモコンから行なえる。同社のハイビジョンビデオカメラとHDMI接続し、巻き戻しや早送り、再生などの基本操作にも対応する。対応DIGAと連携して、一時退席時などに活用できる「番組キープ」機能も利用できる。 対応のラックシアターと連携した場合は、テレビの番組表情報をもとに、ラック側のサウンドモードを最適なモードに自動的に切り替える「番組ぴったりサウンド」も利用できる。GUI表示した操作パネルを使って対応レコーダやSDムービーカメラを操作可能。 スピーカー出力は総合20W。16×4.2cmのフルレンジユニットを2基内蔵する。スタンダード/スタジアム/ミュージック/シネマ/ニュースの5つのサウンドモードを備えている。また、SDHCカードスロットを備え、静止画表示機能「テレ写」も使用できる。 Ethernet端子も装備し、アクトビラにもアクセス可能。ただし、アクトビラのVODサービス「アクトビラ ビデオ」には対応していない。同社製の「センサーカメラ」や、「どこでもドアホン」との連携機能も装備。テレビ視聴時に監視カメラで記録した映像などが確認できるほか、ドアホンの呼び出し時に映像をVIERAでモニタリングできる。 消費電力は190W(37型)、150W(32型)。年間消費電力量は163kWh/年(37型)、140kWh/年(32型)。スタンドなしの外形寸法/重量は、37型が933×97~105×608mm(幅×奥行き×高さ)/重量は約19.5kg、32型が821×92~98×539mm(同)/15.5kg。リモコンは新らくらくリモコン。 ■ LZ80シリーズ
上位シリーズ「LZ85」と同様にフルHDの37/32型をラインナップ。基本性能は共通だが、パネルの倍速駆動機能は備えていない。 新開発の「フルハイビジョン新WコントラストAI」は搭載しており、コントラスト比は10,000:1を実現。「ダイナミックコントラストエンハンサー」、「インテリジェントバックライトコントローラ」を備えている。「HDオプティマイザー」も搭載しており、色再現範囲もHDTV規格(ITU-R BT.709)のほぼ全域をカバー。x.v.Colorにも対応している。EPGも3/5/7/9/11/15/19チャンネル表示が切り換えられる「ワイドインテリジェントテレビ番組表」で、最大19チャンネル/12時間分が一覧表示可能。。「チャンネル別番組表示」や、番組ジャンル別の色分け表示もサポート。HDMIを使ったVIERA Linkにも対応。対応DIGAと連携した「番組キープ」機能も使用可能。ラックシアターと連動する「番組ぴったりサウンド」、SDHCカード内の静止画表示機能「テレ写」も使用できる。
搭載する端子の数や種類もLZ85シリーズと共通。消費電力と外形寸法、重量に違いがある。消費電力と年間消費電力量は37型が177W、146kWh/年。32型が137W、133kWh/年。スタンドを省いた外形寸法/重量は37型が933×97×612mm(幅×奥行き×高さ)で、約19kg。32型が820×92×540mm(同)で、約15.5kg。
□松下電器産業のホームページ ( 2008年3月6日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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