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松下電器産業株式会社は、“新世代PDP”を採用し、コントラスト3万:1を実現したプラズマテレビ「VIERA PZ85シリーズ」と「PZ80シリーズ」の合計5モデルを4月10日に発売する。PZ85は、最薄部79mmというVIERAシリーズ最薄のスリムデザインが特徴。各モデルの店頭予想価格は下表の通り。 いずれもシングルチューナモデル。PZ800シリーズに搭載されている「カラー リマスターシステム」や「フルグラスデザイン」は省かれている。
■ PZ85シリーズ 「PZ800」シリーズと同様に、解像度1,920×1,080ドット、フルHDの「新世代PDP」パネルを採用。チューナ一体型ながら、最薄部79mmという薄型デザインを採用。別売の壁掛け金具を使用することで、省スペースな設置が行なえるという。据え置き型スタンドは標準で同梱する。PDP前面板の誘電体層上に、新開発の「ダイナミックブラックレイヤー」を搭載したもので、“黒浮き”の原因となる予備放電を従来モデル(PZ70)の約3分の1に低減。コントラスト比3万:1(同1万:1)を実現した。さらに、42型フルHD PDPで培った細幅リブ技術を46型にも応用。パネルの開口率を向上させた。新蛍光体の採用やダイナミックブラックレイヤーによる微小セル高速安定放電とあわせ、明るくダイナミックレンジの広い映像を実現したという。 色表現能力も向上しており、x.v.Colorに対応。色空間は、HDTV放送規格(ITU-R.BT709)の色域を100%カバーした上で、色域面積比約110%を実現(PX800シリーズは約120%)。表示面の処理は、ガラス表面の拡散効果を抑えながら、外光の映り込みも低減した「クリアピクチャーパネル」を採用。反射を抑えながらも、プラズマならではのクリアで艶っぽい画質の実現を図ったという。
新フルハイビジョンPEAKSプロセッサーは、UniPhierアーキテクチャを搭載。MPEG-4 AVC/H.264のデコードを実現するほか、各種高画質信号処理や、最大19ch/12時間分表示可能な「ワイドインテリジェントテレビ番組ガイド」などを実現。EPGには、1つのチャンネルの番組表を8日分表示/一覧できる「チャンネル別番組表示」を新搭載。ジャンル検索やキーワード検索、人名検索のほか、ジャンル別の色分けにも新たに対応する。一覧表示は3/5/7/9/11/15/19チャンネル表示が切り替え可能。GUIのデザインも3種類から選択できる。 映像処理回路は世界最高という最大18bit処理を導入し、階調表現力を向上。また、暗部から明部まで色と明るさを高い制度で制御し、日陰や室内、夜のシーンなどで、微妙な色のトーン差などを描き分ける「デジタルカラー・リアリティ」技術も導入。1画素単位で映像を検出し、シーンに応じて再度や輝度、色相をリアルタイム処理。より自然な肌色を質感豊かに描写。ノイズ検出/低減技術の「HDオプティマイザー」も備えている。 地上/BS/110度CSデジタルチューナと地上アナログチューナを各1系統装備。外部入力とテレビ番組を同時に視聴できる「簡易2画面」機能を備えている。 HDMI入力は1080p(60p/24p)に対応。24p収録のBDビデオソフトも、2-3プルダウン処理をせず48/96Hzで出画可能。Deep Colorもサポートする。端子は3系統装備しているが、前面の1系統のみ1080iまでの対応。 レコーダ「DIGA」やAVアンプ/ラックとの連携機能「VIERA Link」にも対応し、DIGAとの連携時には、視聴中の番組を一時停止して、後で続きを視聴する「番組キープ機能」が使用可能。ラックシアターと連携時には、視聴中の番組に適したサウンドモードに自動切り替えを行なう「番組ぴったりサウンド」が利用できる。テレビ画面から対応レコーダやムービーカメラを操作できる「画面 de リモコン」も用意する。 Ethernet端子を備え、デジタルテレビ用ポータルサービス「アクトビラ ベーシック」も利用できるが、VOD配信サービス「アクトビラ ビデオ」には非対応。同社製の「センサーカメラ」や、「どこでもドアホン」との連携機能も装備。テレビ視聴時に監視カメラで記録した映像などが確認できるほか、ドアホンの呼び出し時に映像をVIERAでモニタリングできる。 スピーカー出力は総合20W。竹繊維振動版を使った、16×4cmのフルレンジユニットを計2基搭載している。消費電力と年間消費電力量は、46型が530W、410kWh/年。42型が477W、386kWh/年。スタンドを除く外形寸法と重量は、46V型が1,168×79~85×735mm(幅×奥行き×高さ)で、約34kg。42型が1,064×79~85×668mm(同)で、約29kg。
■ PZ80シリーズ 50/46/42V型の3種類を用意。またPZ85シリーズとは異なり、各モデルにブラックとシルバーのカラーバリエーションを用意する。それ以外の仕様は、筐体デザイン以外ほぼ共通。
フルHDの「新世代PDP」パネルを採用。コントラスト比3万:1を実現し、x.v.Colorに対応。HDTV放送規格(ITU-R.BT709)の色域を100%カバーした上で、色域面積比約110%を実現している。新フルハイビジョンPEAKSプロセッサー、デジタルカラー・リアリティ、HDオプティマイザーも用意する。 チューナは地上/BS/110度CSデジタルチューナと地上アナログチューナを各1系統装備。外部入力とテレビ番組を同時に視聴できる「簡易2画面」表示も可能。HDMI入力は3系統で、1080p(60p/24p)に対応。Deep Colorもサポートする。前面の1系統のみ1080iまでの対応。「VIERA Link」は「番組キープ機能」や「番組ぴったりサウンド」が利用できるほか、「画面 de リモコン」も利用可能。
「アクトビラ ベーシック」には対応するが、VOD配信サービスには非対応。同社製の「センサーカメラ」や、「どこでもドアホン」との連携機能はサポートしている。
□松下電器産業のホームページ ( 2008年3月6日 ) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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