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株式会社ピクセラは25日、4月9日に開発発表をしていた単体のデジタルチューナカード2モデルの詳細情報を発表した。3波チューナを搭載した「PIX-DT012-PP0」と、地上デジタル放送のみに対応する「PIX-DT050-PP0」を用意。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格は「PIX-DT012-PP0」が29,800円前後、「PIX-DT050-PP0」が24,800円前後の見込み。どちらもPCI接続となる。 対応OSはWindows Vistaのみだが、6月を目処にXPにも対応する予定。B-CASカードの発行認可を受け次第、発売を開始。具体的には5月中旬頃になるものと思われる。同社では今後、USB接続型などの開発も予定している。 主な仕様は既報の通り。地上/BS/110度CSデジタルの受信が可能な3波モデルをラインナップするのが特徴。カードは3波タイプのものが、B-CASカードスロットが別ボード構成になっている。地デジのみのタイプはスロットも本体ボードに搭載している。
どちらにも視聴/録画用ソフトの「StationTV」が付属。双方向通信も利用できるデータ放送に対応。放送波から取得したEPG表示が可能で、番組検索や予約録画が可能。StationTVがタスクトレイに常駐した状態であれば予約録画は自動追従に対応。スポーツ中継などで、録画している番組が突然別のチャンネルに移行して継続放送されるイベントリレーにも追従できる。 また、視聴履歴を記録し、いつも見ている番組を放送前にお知らせする「いつもの機能」なども用意。タイムシフト再生も利用でき、一時録画した番組データを通常の録画番組ファイルに変換することもできる。録画モードはTS録画のみ。
録画は内蔵、およびUSBなどの外付けHDDにも可能。NASへ録画はできないが、今後の対応を検討しているという。また、HDDへの録画ではリリーフ録画に対応。録画先として複数のHDDを、優先度を付けて指定でき、空き容量が少なくなった場合でも、録画を途切れさせずに、余裕のあるHDDに切り替えて継続録画できる。 発売時には録画したデジタル放送の編集はサポートしていないが、今後のアップデートで対応を検討。Blu-ray DiscやDVDへのムーブも発売当初は対応していないが、後日のアップデートでサポート予定。「技術的には既に完成しているが、単品販売に向けて市販のドライブで動作検証を行なう必要があるため、後日のアップデートという形になる」という。ダビング10については、実施されるタイミングに合わせて、アップデートでの対応を予定している。 また、カードにはHD映像をSD解像度に落とすためのSDフィルタも内蔵しているが、現在のところ使用はできない。「ユーザーの声を聞きながら、要望が多ければ今後アップデートで利用できるようにすることも検討している」という。SD解像度に落として表示することでCPU負荷を軽減できるほか、映像をアナログRGB出力できるようになり、HDCP非対応のディスプレイなどでも表示できるという。ただし、SD解像度に落としながらの録画はできない。
対応CPUは、Core Duo T2400(1.83GHz)以上で、E4300(1.80GHz)やT7100(1.80GHz)、AMD Athlon 64 X2 3800+(2.0GHz)以上を推奨。メモリは1GB以上(2GB以上を推奨)。表示にはビデオカードのCOPP対応ドライバや、HDCP対応のディスプレイなどが必要となる。NVIDIAではGeForce 7600以降、ATI Radeon X1600以降、Intel i965G 内蔵グラフィックス以降で、推奨環境はGeForce 8400、Radeon HD2400、G35内蔵グラフィックス以上となる。
□ピクセラのホームページ
(2008年4月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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