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キヤノン株式会社は、プロジェクタ用の反射型液晶パネル「LCOS(Liquid Crystal on Silicon)」を自社開発したと発表した。2008年内に、同パネル搭載製品を発売する予定。 今回開発したのは、0.71型/1.920×1,200ドットのWUXGAパネルと、0.55型で1,400×1,050ドットのSXGA+パネルの2種類。0.71型でWUXGAは世界初としている。 特に1,920×1,200ドットパネルにおいては、「フルハイビジョンの投写を可能にするだけでなく、より精細化が進むパソコンの高解像度表示に対応でき、ビジネス用プロジェクタの新しい市場を開拓することが期待される」と説明。「新開発のLCOSパネルとキヤノンの光学技術、キヤノンらしいアイデアを融合した新製品を、すばやいタイミングで市場に投入する」としている。 キヤノンが2004年に発売したプロジェクタ「SX50」や2006年発売の「SX60/SX6」では、ビクター製のLCOSパネルを採用していた。キヤノンでは「パネルの自社開発により、光学エンジンAISYS、投射レンズ、ドライブICなどのすべてのキーパーツがすべて自社開発となる」と説明。「内製化により、より価格競争力のある製品を投入していきたい」とする。 LCOSは、ビクターがD-ILA(Direct-drive Image Light Amplifier)を開発し、ホームシアタープロジェクタから8K×4Kのスーパーハイビジョン用パネルまで展開。また、ソニーも独自のSXRD(Silicon X-tal Reflective Display)をホームシアターからデジタルシネマ向けの4Kまでラインナップしている。 □キヤノンのホームページ ( 2008年5月20日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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