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日本ビクター株式会社は26日、7月1日付けで記録メディア事業を会社分割し、ビクターアドバンストメディア株式会社を新設。その後、10月1日に新会社株式の65%を太陽誘電株式会社に譲渡すると発表した。これによりビクターアドバンストメディアは太陽誘電の傘下に入ることになる。 ビクターは現在、新中期計画のもと、民生、エンタテインメント、プロシステムを基幹3事業と定め、その他事業について抜本的な見直しを実施。事業構造と経営体質の改革に取り組んでおり、記録メディア事業については、事業譲渡や分社化を視野に入れた抜本的な改革を検討していたという。 その結果、株式の一部を太陽誘電へ譲渡することが、「事業継続に最適であり、当社がこれまで培ってきたブランド力・技術・ノウハウの最大限の活用、既存顧客への供給責任の継承、なおかつ記録メディア事業に従事する当社従業員の雇用確保にもつながると判断し、決議した」という。 太陽誘電側も、自身の記録メディア技術や生産ノウハウを、ビクターのブランド力や技術、ノウハウと融合させることで、「更なる事業基盤の強化を図る」としている。
新会社はビクター・JVCブランドのテープや光メディアの開発、製造、販売を継続する予定。譲渡額は9月末の事業評価額をベースに決定し、現金による決済を予定している。なお、2008年3月期のビクター、メディア事業の経営状況は、売上高が169億2,200万円、売上総利益が24億9,500万円、営業利益は23億2,500万円の赤字、経営利益も27億300万円のマイナスとなっている。
□日本ビクターのホームページ
(2008年5月28日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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