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「攻殻機動隊」などで知られる士郎正宗と、同作品のアニメ化で一躍有名になったプロダクション I.Gが再びタッグを組み、日本テレビ系で放送中のテレビアニメ「RD 潜脳調査室」。そのDVD化が8月27日からスタートする。 舞台はネットワークが高度に発達し、人間の脳や意識同士も繋がろうとしている2061年。そこでは個々の記憶の流出、記憶の改竄などが社会問題化していたが、人々のネット依存は加速していた。よりセキュリティを強化したネットワークの構築が求められ、メタ・リアル・ネットワーク(メタル)が作られる。そこはさながら“電脳の海”と呼びたくなるほど海の中に似た広大な情報空間で、個人の記憶はバブルシェルと言う泡状の有機的電脳防壁で擬似的にスタンドアロン化され、人々の生活に浸透していた。 主人公の青年・波留真理(はるまさみち)は、有能なフリーダイバーとして知られていたが、2012年の海洋観測実験中に謎の「海が燃える」現象に遭遇。再び目覚めた時には50年が流れ、80歳の老人になっていた。だが、海への情熱は捨てておらず、“電脳の海”であるメタルにダイブすると、青年の頃の姿に戻り、自由自在に情報の海を泳ぐ適正を見せる。メタル内を調査するダイバーに任命された真理は、現実では老人である彼を介護してくれる女子中学生・蒼井ミナモの助けを借り、メタルとリアルの狭間で起こる様々な問題を解決していく……。
主人公が80歳の老人、ヒロインが女子中学生という異色な設定が話題の作品。仮想空間であるメタルで活躍する真理と、現実世界でそれをサポートするミナモというコンビも、SFサスペンスとしても斬新な構成となっている。また、昨今のアニメでは珍しく、女性キャラクターが総じて“ふくよか”なことも、同作品が異彩を放つ理由の1つ。
DVDの第1巻は単品版は2話収録。同日にはコレクターズBOXも発売。3枚収録で第6話までを一気に収録。特典としてオーディオドラマCDも同梱している。ドラマCDはミナモに加え、サヤカ、ユキノの女子中学生トリオと、ミナモの兄ソウタの4人の日常生活をコメディ要素たっぷりに描いたもの。この番外ドラマは3カ月毎にリリースされる「コレクターズBOX」に同梱される特典CDで、約10分のストーリーが3話ずつ収録される。
そんなドラマCDの収録現場からコメントが届いた。シリーズ構成の藤咲淳一さんによれば、CDは「“裏RD”とも呼べる、はじけた内容。けれど、キャラクターの裏話も盛り込んであるので、よりRDの世界が楽しめる内容になっている」という。ミナモ役の沖佳苗さんは「“ウザッ!”など、本編では言わなそうな毒を吐くミナモちゃんが面白いです。ドラマCDでしか聴けない3人が本当に楽しんでいる姿に注目して欲しいです」とコメント。本編とは一風変わった“RD”が楽しめる、ファン必聴の内容になりそうだ。
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(2008年6月12日)
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