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日本で開催される映画やアニメ、ゲーム、漫画、音楽などの各種イベントを連携させ、約1カ月間に集中させることで日本のコンテンツを世界にアピールする「JAPAN国際コンテンツフェスティバル CoFesta(コ・フェスタ)2008」の記者会見が15日、東京・表参道ヒルズで行なわれた。 今年で2回目を迎えるCoFestaは、9月30日からの「CEATEC JAPAN 2008」を皮切りに、「東京ゲームショウ 2008」や「第21回 東京国際映画祭」など東京近郊で行なわれる15のオフィシャルイベントを中心に行なわれる。また、オフィシャルイベント以外にも「クリエイティブ・インダストリー・ショーケース in 関西2008」(CrIS関西)や、「第2回 栃木・蔵の街かど映画祭」、「第7回横濱学生映画祭」などがパートナーイベントに指定されている。 基本コンセプトは「ニューヒューマニズム(あたらしい人間主義)」とし、1回目で掲げた「国際的コンテンツビジネスの強化」に加え「人間のための魅力的なフェスティバル」を目指すという。
副委員長兼エグゼクティブ・プロデューサーを務める株式会社テレビマンユニオン代表取締役会長・CEOの重信浩氏は第1回目について「80万人くらいの動員があったが、国際交流という点では手が届かなかったところもあった」と振り返る。 今年の特徴として「表参道を一つの発信拠点とし、インフォメーションセンターを置く。そこに行くと全体の動きがわかり、海外の人に対しても何が見られるかという情報を一つにまとめる」という計画を発表。また、昨年も行なわれたクリエイターのトークショーなども行なうことで「表参道をクリエイターが集まる場所にしたい」とした。さらに、表参道が“エコアベニュー”宣言していることに触れ、「そういった展開があることも約束する」と説明。「10月からは表参道がCofesta一色になる」とまとめた。 第1回のCoFestaについて、記者から「会期が長く、一体感がなかったのでは? 」と指摘されたが、重信氏は「これだけのことが動くので、“一つにする”という方針ではなく、それぞれをリンクさせたい。展開構想として1年目は『あたらしい』、2年目は『おもしろい』、3年目『すばらしい』というテーマを掲げている。まだ発表できないが必ず『おもしろい』企画をやっていく。今日参加しているオフィシャルイベントの代表者の方々から、サプライズも発表されるだろう」と述べた。 ■ 東京国際映画祭で“グリーンカーペット”実施
会場では、オフィシャルイベントの代表者が登壇し、イベントごとの取り組みについて説明。CEATEC JAPAN 2008の松本豊実行委員長は「エレクトロニクスの展示に加え、コンテンツの可能性を提案するテーマ“ライフコンテンツフロンティア”という企画も用意している。また、Cofestaにおける最初のイベントとして、オープニングイベントも考えている」と述べた。 21回目を迎える東京国際映画祭は、「エコロジー」がテーマ。回収ペットボトルの再生材を用いた“グリーンカーペット”が敷かれるほか、人間と自然の共生をテーマにした作品の上映企画「natural TIFF」や、エコロジーをテーマにした作品に贈られる「エコロジー大賞」(仮称)の新設などを明らかにした。 そのほか、第5回東京アジア・ミュージックマーケット(2008 5th TAM)では、10月14日~16日に、日本音楽シーンの注目アーティストによるライブショーケースを開催。3日目の16日は「アニメソングナイト」と題し、栗林みな美やタイナカサチ、美郷あき、May'nなどのアーティストが出演する。また、「秋葉原エンタ祭り 2008では、人気マンガ誌の創刊50周年、40周年を記念した展示やステージイベント、シンポジウムなどを行なう予定。 ■ 役所広司、杏がコンテンツへの想いを語る
CoFestaのメインキャラクターは、第1回に引き続き役所広司さんが務める。また、2008年のイメージキャラクターとして、渡辺謙さんの娘であり、モデルとして世界のショーで活躍するほか、映画初出演も果たした杏(あん)さんが決定。2人が会場を訪れ、日本のコンテンツと、CoFestaに対してコメントした。 CoFestaについて役所さんは「日本の才能ある人を紹介できるだけでもチャンス。僕もメインキャラクターとしてがんばっていきたい」と話す。杏さんは「海外で仕事をする中で、日本の注目度が高まっていることを感じている。日本をもっと知りたい人がいるところにこういうプロジェクトがあるのはすばらしいこと。私も参加して、外側からも内側からも日本のすばらしさを発信したい」とした。 「映画以外のコンテンツについて興味のある分野は?」という質問に役所さんは「ゲームは得意じゃないが、アニメは好き」。と回答。杏さんも「ゲームもアニメーションも好き。CoFestaにかこつけてもっとたくさん見たい」と答えた。また、CoFestaで最初となるイメージキャラクターに任命された杏さんは「モデルの仕事をやってきて、ラジオや映画などの仕事は始めたばかりですが、国内外、現場の中と作品を見る側を少しずつ知っている新人として、私にしかできないことを探しながら、みんなで盛り上げたい」と意気込みを語った。
( 2008年7月15日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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