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キヤノン株式会社は、AVCHD規格の上限である24Mbps記録に対応したハイビジョンビデオカメラ2機種を8月下旬に発売する。ラインナップは、記録メディアが内蔵32GBメモリ+SD/SDHCカードの「iVIS HF11」と、120GB HDD+SD/SDHCカードの「iVIS HG21」。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は下表の通り。
■ HF11
HF11は、同社が3月に発売した「HF10」の上位モデル。HF10も併売される。大きな変更点は、新開発のコーデックを搭載し、記録モードに24Mbpsの「MXP」を追加したことと、内蔵メモリが16GBから32GBに強化されたこと。また、本体カラーがブラックとなった。 それ以外の本体の仕様は、ほぼ同じ。撮像素子は1/3.2型、総画素数331万画素の「キヤノン フルHD CMOS」で、撮像から記録までの1,920×1,080フルHD記録。レンズは光学12倍ズームのキヤノン HD ビデオレンズ」(F1.8~3.0)で、動画撮影の焦点距離は35mm換算で約42.9~514.8mm。記録方式はMPEG-4 AVC/H.264 High Profile。 映像エンジンは「DIGIC DV II」。最低被写体照度は約3ルクス(ナイトモード時約0.2ルクス)で、HF10から変更はないが、「24Mbpsモードで撮影すれば、従来モデルより画質は向上する」(同社)としている。外部センサとコントラスト検知の2通りを用いた「ハイスピードAF」を搭載し、コントラスト検出のみの「ノーマルAFモード」と選択できる。光学式手ぶれ補正も装備。 内蔵32GB メモリ/SDカードどちらにも記録可能な「ダブルメモリー」モデルで、内蔵メモリと別売32GB SDカードを利用することで最長24時間30分(LPモード時)の記録が可能。内蔵メモリからSDカードへのコピーも行なえる。ただし、SDカードから内蔵メモリへのコピーは行なえない。 本体カラー以外のデザインは、HF10から変更なく、外形寸法と重量は約73×129×64mm(幅×奥行き×高さ)、約380g(撮影時約430g)。
SDスロットはSD/SDHCに対応し、動画/静止画ともに記録可能。動画記録モードは1,920×1,080ドットの「MXP」(約24Mbps)、「FXP」(約17Mbps)、1,440×1,080ドットの「XP+」(約12Mbps)、「SP」(約7Mbps)、「LP」(約5Mbps)を用意。内蔵32GBメモリへの記録時間は順に約2時間55分、約4時間10分、約5時間45分、約9時間35分、約12時間15分。 静止画は最大2,048×1,536ドットのJPEGで、内蔵メモリまたはSD/SDHCカードに記録可能。スーパーファイン/ファイン/ノーマルの圧縮モードを用意する。動画撮影中の静止画記録も可能。撮影した動画から2メガの静止画として切り出し、内蔵メモリ/SD/SDHC/カードに保存できる。 24p/30pの撮影モード(記録は60i)を搭載し、「ガンマ値やマトリクスなどの調整で、映画と同じような表現が手軽に実現できる」という「シネマエフェクト」機能も備える。ズーム時はレバーの押し方によりスピードを変えられる可変速モードと、3種類のスピードから選択できる固定速モードを用意。 液晶モニタは2.7型ワイド(約21.1万画素)で、ハードコートAR処理を施している。視野角は上下/左右135度。モニタの左側にジョイスティックを備える。また、ミニビデオライトとストロボも内蔵している。 同梱バッテリは従来通り「BP-809」で、SPモードで実撮影時間も55分で変わらない。また、オプションとして、実撮影時間は約180分となる大容量バッテリ「BP-827」(8月下旬発売/2万円)が追加される。 映像出力端子として、HDMI(ミニ)やコンポーネント(特殊D端子)、AV出力などを備える。なお、D端子ケーブルは付属するが、HDMIケーブルは同梱しない。そのほか、外部マイク入力、ヘッドフォン出力、USBやメモリーカード接続端子などを備える。 また、付属PCソフトのピクセラ製「ImageMixer 3 SE」もVer.3となり、24Mbpsに対応したほか、Blu-rayのオーサリングも可能となっている。なお、従来モデルのファームウェアのアップデートによる24Mbpsへの対応や、ImageMixer 3 SEのバージョンのアップは予定されていない。
□製品情報 ■ HG21
2007年9月に発売された、40GB HDD搭載のAVCHDカメラ「HG10」の後継モデル。ボディカラーにはブラックを採用した。撮像素子や映像エンジン、光学系は、HF11と同じ。
SD/SDHCにも対応し、HG10ではminiSDに静止画のみ記録可能だったが、HG21ではSD/SDHCに静止画と動画が記録可能になった。動画記録モードはHF11と同じで、1,920×1,080ドットの「MXP」(約24Mbps)、「FXP」(約17Mbps)、1,440×1,080ドットの「XP+」(約12Mbps)、「SP」(約7Mbps)、「LP」(約5Mbps)を用意。120GB HDDへの記録時間は順に約11時間5分、約15時間45分、約21時間45分、約36時間、約45時間55分。
外形寸法は約80×139×77mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約490g(撮影時重量540g)と、HG10(約81×129×75mm/約505g)から、1cm高くなったものの、約15g軽量化している。同梱バッテリは新開発の「BP-807」で、SPモードでの実撮影時間60分を実現している。また、オプションの「BP-827」を使用時すると、実撮影時間は約175分となる。
ハードウェアとしての基本仕様はHF11と同等で、液晶モニタは2.7型ワイド(約21.1万画素)で、ハードコートAR処理を施している。視野角は上下/左右135度。モニタの左側にジョイスティックを備える。また、ストロボも内蔵している。
映像出力端子として、HDMI(ミニ)やコンポーネント(特殊D端子)、AV出力などを備える。なお、D端子ケーブルは付属するが、HDMIケーブルは同梱しない。そのほか、外部マイク入力、ヘッドフォン出力、USBやメモリーカード接続端子などを備える。
アクセサリーシューは、HF10から採用されている、従来の約半分に小型化した「ミニアドバンストシュー」となっている。付属PCソフトは、ピクセラ製「ImageMixer 3 SE Ver.3」。
□製品情報 ■ 周辺機器
HF11、HG21ともに3月に発売された、DVDライター「DW-100」に対応。USB 2.0(ハイスピード)で接続し、HDDに記録した動画をAVCHD形式で12cm DVDにライティングできる。なお、24MbpsのMXPモードで記録した映像は、AVCHDのDVD規格から外れるため、DVDへの記録は行なえない。
【訂正】
さらに、「ミニアドバンストシュー」対応機器として、ビデオライト「VL-5」(9月上旬発売/9,000円)も追加される。
□キヤノンのホームページ http://canon.jp/ □ニュースリリース http://cweb.canon.jp/newsrelease/2008-07/pr-hf11.html ( 2008年7月22日 ) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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