|
■ NeoPDP/Wireless HD採用の「Z1」を6月発売
パナソニックは、薄型テレビ「VIERA」の新モデルや技術展示を中心に展開。150型や103型の大画面プラズマ、新VIERAシリーズや、6日のプレスカンファレンスで初披露した50型フルHDで、8.8mm厚の「NeoPDPeco」パネル搭載のプラズマテレビも展示し、注目を集めている。 VIERAシリーズの新ラインナップも発表。NeoPDPパネルを搭載し、THX認証を取得した50/54/65型の「V10シリーズ」、32型と37型でフルHDの液晶テレビ最上位「G1シリーズ」、iPod接続が可能な液晶テレビ「X1シリーズ」などを、順次米国市場に投入する。
市販モデルの中で最も注目されるのは、厚さ1インチ(2.54cm)というプラズマテレビ「Z1」シリーズで、専用の展示スペースを設けて、薄さや設置の自由度などをアピールしている。 サイズは54型の「TC-P54Z1」1モデルのみで、6月発売予定。価格は未定。パネルは1,920×1,080ドットのフルHDで、NeoPDP技術によりネイティブコントラスト4万:1と薄型化を実現している。THXディスプレイの認証も取得している。 チューナ部とディスプレイは分離しており、60GHz帯を使った非圧縮無線伝送技術「Wireless HD」で接続する。ネットワーク接続機能のVIERA CASTも搭載。写真共有サービス「Picasa Web Album」や「Bloomberg」、AmazonのVODなどのネットワークサービスが利用できる。
また、2007年モデル比で約3倍の高効率化を実現したという次世代プラズマパネル「NeoPDPeco」や、動画性能や低消費電力性能を向上した「NeoLCDeco」など、新世代の液晶/プラズマパネル技術のデモも行なっている。 さらに、103インチPDPとBDプレーヤーを使った3Dシアターも2つ設置。来場者の人気を集めている。
■ 世界初のポータブルBD。VHS一体型も Blu-ray Discプレーヤーは、4モデルを発表。「DMP-B15」は世界初のポータブルBlu-ray Discプレーヤー。5月の発売を予定しており、価格は500ドル程度になる見込み。
解像度1,024×600ドットの8.9型液晶ディスプレイを備えたポータブルBDプレーヤー。BDビデオだけでなく、DVDビデオやCDの再生にも対応。PHLによるリファレンスクロマプロセッサプラス技術を導入し、高画質化を図っている。BD-Liveにも対応するほか、同社の薄型テレビVIERAの米国モデルで搭載している「VIERA CAST」に対応し、AmazonのVODなどのネットワークサービスが利用できる。 HDMI出力端子も装備しており、ディスプレイに接続して通常のBDプレーヤーとしても利用可能。バッテリは約3時間駆動可能な標準バッテリのほか、6時間駆動の大容量バッテリも用意するという。
また、VHS一体型の「DMP-BD70V」も用意。BD/DVDだけでなく、VHSも再生可能で、VHSの1080pアップコンバート出力にも対応する。なお、VHSへの録画機能などは備えていない。DMP-B15と同様にVIERA CASTやBD-Liveにも対応する。4月に発売し、価格は449ドル。 BDプレーヤーの上位モデル「DMP-BD80」や、エントリーモデル「DMP-BD60」も3月に発売。価格はBD80が399ドル、BD60が299ドル。 BD-Liveに対応するほか、リファレンスクロマプロセッサプラスなどの高画質技術を導入。DMP-BD80ではアナログ7.1ch出力も搭載するほか、大型のフットを採用するなど音質面にこだわった設計となる。さらに、再生中の映像情報の詳細を表示する機能などもBD80にのみ搭載する。 2008年発売のBDプレーヤー米国モデル「DMP-BD35/55」の後継機種と位置づけられており、新たにVIERA CASTに対応。マルチチャンネルのオーディオデータを96kHz相当に引き上げるという音質補間機能「surround re-master」も搭載している。 また従来モデルからの強化点として、VIERA LinkによるHDMI電源連動やテレビのリモコンからの操作を可能としたほか、消費電力を低減。DMP-BD60の場合、従来モデルDMP-BD35比で待機時の消費電力を約16%削減している。
■ 無線シアターシステムや防水ビデオカメラも
総画素数305万画素のMOSを3枚使用した、フルHD 3MOS AVCHDビデオカメラ「HDC-HS300」や「HDC-HS250」など、ビデオカメラ新製品も発表。実写体験コーナーを設けて、アピールしている。さらにIPX8相当の防水仕様を持つSDカード記録のビデオカメラ「SDR-SW21」も発表。4月に発売し、価格は399.95ドル。 また、マイクロフォーサーズ規格のデジタル一眼カメラ「DMC-G1」だけでなく、ビデオ記録対応モデルのモックアップも展示している。ただし、詳細については明らかにしていない。
また、4本の極細スピーカーと2.4GHz帯の無線を利用したワイヤレスシアターシステム「SC-ZT1」も発表。今春発売予定で、価格は未定。 4本の極細スピーカーとサブウーファ、センターユニットから構成されるシアターシステムで、Blu-ray Discから入力したDTS-HD Master Audioや、ドルビーTrueHDなどの音声にも対応。7.1chまでの音声を4つのスピーカーに割り振り、非圧縮で無線伝送するという。
「SC-HC3」は、iPodを内蔵できるCDステレオシステム。音楽CD再生のほか、本体の横スライド式ドアを開けると、iPod用Dockが現れ、接続したiPod内の音楽再生が可能となる。総出力は40W。3月に発売予定で、価格は199.95ドル。
□2009 International CESのホームページ ( 2009年1月10日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
Copyright (c)2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|