|
AV機器向けのHD映像無線伝送規格「WirelessHD」の規格化作業などを行なうWirelsssHDコンソーシアムは8日(現地時間)、Interanational CES会場で報道関係者向けに説明会を開催した。
コンプライアンステスト(認証試験)用の規格を策定し、異なるメーカー間の機器互換性を確認する状況が整ったことを報告するとともに、実機を用いたデモも実施。また、4Kや3D対応など、今後の規格化目標についても言及した。 WirelessHDは、60GHz帯を利用して、HD解像度の非圧縮映像を無線伝送できる規格。高速な映像/音声無線伝送とともに、出力/入力機器が規格に準拠していれば、他メーカーでも相互に接続できることが特徴。最大10mの映像伝送が可能で、著作権保護規格としてDTCPをサポートしている。 CESの会場でも、パナソニックがWirelessHDを搭載した「TZシリーズ」を発表したほか、LGも北米市場で対応テレビ「LHX」、「LH85」の投入を発表。さらに、東芝やSamsung、日立も技術デモや製品を展示しているなど、テレビメーカーを中心に盛り上がりを見せている。
コンソーシアムの議長を務めるJohn Marshall氏は、各社の対応機器を紹介するとともに、コンプライアンステスト規格の策定とテストツールの完成を報告。TDKやAgilent、Tektronixがテストツールを出展していた。こうした環境が整い、各社のWirelessHD対応機器で相互互換性が維持できるようになったとし、実際に接続デモを行なった。 パナソニックや東芝のプレーヤーから両社のWirelessHDアダプタを介して、パナソニックのWirelessHDテレビに映像伝送するデモや、LGのチューナボックス/テレビと、GeffenのHDMI-WirelessHD変換機との相互接続などで、互換性に問題が無いことをアピールした。 さらに、次世代のWirelessHDでは、120HzやDeepColor、3D、4Kなどの映像伝送に対応すべく検討を進めているとする。そのため、HDMIやBlu-rayなどの関連規格との整合性を確認しながら、作業を進めていく方針。また、高速データ伝送などAV用途以外の利用なども計画している。
□2009 International CESのホームページ ( 2009年1月10日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
Copyright (c)2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|