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フォスター電機株式会社フォステクスカンパニーは、ウーファにアルミ合金、ツイータにマグネシウム合金の振動板を採用した2ウェイ2スピーカーのブックシェルフ「GX100」を2月25日に発売する。価格は1台49,875円。カラーリングはハニーイエロー(HY)、ワインレッド(WR)、ダークブラウン(DB)。
同社は、世界初の純マグネシウムユニットを採用したスピーカー「G850」(1台63,000円)を2006年に発売以来、高い応答性を持ちながら、金属固有の付帯音が少ないマグネシウムを振動板として製品に採用。その集大成として2008年7月に、フロア型の「G2000」(1台63万円)を発売。そこで、純マグネシウムを素材に使いながら、HP Shell(双曲放物曲面)という曲面と放物面で構成される3次曲面構造を採用。振動板で発生する共振を防ぐ、「HR振動板形状」のウーファを開発した。 今回のブックシェルフ「GX100」では、そのHR振動板技術を継承。振動板の素材を純マグネシウムからアルミニウム合金に変え、HR振動板形状に成形した。口径は10cm径。分割振動による共振を分散させ、高伝搬速度振動板の音質の良さを活かしつつ、「高密度で癖のない素直な基音帯域再生を実現した」という。 ツイータは20mm径で、マグネシウム合金の振動板をリッジドーム形状に成形。マグネシウム合金は純マグネシウムに次ぐ優れた特性を持つとしており、それをドーム形状にすることで、分割振動による共振を分散。「女性ボーカルのしっとりとした歌声や、倍音の豊富なバイオリンの響きをお聞き頂ける」という。 クロスオーバー周波数は2kHz。全体での再生周波数帯域は55Hz~45kHz(-10dB)。出力音圧レベルは82dB/W(1m)。最大許容入力は100W。インピーダンスは6Ω。ネットワークには空芯コイルと高音質フィルムコンデンサを使用。ツィータの直列コンデンサには、G2000で開発した銅・銀合金同芯撚り線を引き出し線に使用した、新開発のフィルムコンデンサを採用している。 Gシリーズと同様に、聴覚的に敏感な帯域付近の1.6~6kHzを+1dB~-2dBの範囲で微調整できるMIDコントローラー機能も備えている。 エンクロージャはリアバスレフ。G2000で開発した、楠とユーカリを交互に貼り合わせた音響専用合板を採用。バッフルと天地左右に採用し、裏板にはMDFを採用。各部の板厚を最適化することで、ユニットを強固に保持しつつ、響きの豊かな音質を実現したという。仕上げはメープル天然突き板で光沢塗装。 スピーカーターミナルは銅削り出しで、金メッキ処理をほどこしている。内部配線には銅・銀合金同芯撚り線を使用。接点は金メッキスリーブによるカシメ接続を行ない音質の劣化を防いでいる。外形寸法は160×225×262mm(幅×奥行き×高さ)。重量は5.6kg。
□フォステクスカンパニーのホームページ
(2009年1月22日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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