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真空管搭載のチェコKR Audio製プリメイン。125万円の純A級「VA830」など

 アブサートロンは、チェコのハイエンドオーディオ機器メーカー、KR Audio Electronics製品の取り扱いを開始。真空管搭載プリメインアンプの「VA830」と「VA880」を7月より発売する。価格は、KR300B真空管を使用する「VA830」が125万円、KT88使用の「VA880」が98万円。

VA830

 KR Audio Electronicsは、1992年2月に創業者のリッカルド・クロン博士が300B真空管の製造技術を持つAlesa Vaicとの協力で真空管の製造を開始。2000年より高級オーディオメーカーとしてのビジネスを始めた。クロン博士の思想である「熟練工による手作り」にこだわるほか、アンプの最終段に真空管を使うデザインコンセプトも特徴。今回発売するプリメインアンプ2機種も、プリアンプ部にIC、パワーアンプ部に真空管を備えている。

VA880

VA830

VA830(カバー装着時)

 プッシュプル出力段に、高出力や低歪みなどを特徴とする低周波電力三極管の「KR300B」を4本備えた、マイクロプロセッサー制御の純A級プリメインアンプ。定格出力は40W×2chを実現している。

 真空管の最良なコンディションを保つため、オートバイアス機能を搭載。パワーMOSFETトランジスタを用いたプリアンプ部も完全A級動作となっている。

 入力セパレーションを確保する4系統のメカニカルリードスイッチや、出力レベルが視認しやすいLEDポイントのついた電動ボリュームを採用。ボリュームはリモコンでも操作できる。

 入力端子はRCA×4。出力インピーダンスは4/8Ω、周波数特性は20Hz~20kHz。消費電力は250W。外形寸法は38.5×41.5×24.5cm。重量は20kg

VA880

VA880(カバー装着時)

 プッシュプル出力段に、ロシア製のGenalex Gold Lion KT88を4本使用したマイクロプロセッサー制御のAB級プリメインアンプ。オートバイアス機能も備える。プリ部のMOSFETアンプはA級動作。定格出力は50W×2ch。

 4系統メカニカルリードスイッチや、リモコン操作対応の電動ボリュームも装備する。

 入力端子はRCA×4。出力インピーダンスは4/8Ω、周波数特性は20Hz~20kHz。消費電力は250W。外形寸法は38.5×41.5×24.5cm。重量は20kg