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4K相当で“空間を切り取る”360度VRカメラ「Galaxy Gear 360」。4万円台後半

 サムスン電子は、スマートフォンGalaxyシリーズの周辺機器として、“4K相当”の360度全天周撮影ができるカメラ「Galaxy Gear 360」を発表。7月15日より量販店やECサイトなどで販売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円台後半。

Galaxy Gear 360

 アクセサリ「Gear」ブランドのVRカメラ。目玉のような本体の前後に2つの魚眼レンズと1,500万画素のセンサーを搭載し、3,840×1,920ドット/30fpsでの360度動画や、30メガピクセルの360度写真撮影が可能(出力画素数は25.9メガピクセル)。レンズはF2.0で、低照度下においてもパノラマ映像撮影が行なえるという。タイムラプス撮影モードも用意する。

前後に2つのレンズを搭載

 IEEE 802.11a/b/g/n/acの無線LANとBluetooth 4.1を内蔵し、NFCでスマートフォンのGalaxy S7、S7 Edge、S6 edge+、Galaxy Note 5、Galaxy S6 edgeなどとペアリング可能。接続したスマホでSNSなどにシェアできる。

 付属のスタンドで机などに置いて360度撮影可能。スタンドを畳むとハンドルにもなり、手持ち撮影も行なえる。本体はIP3防滴とIP5X防塵仕様。

Galaxy Gear 360とスマートフォンのGalaxy S7 edgeの組み合わせ
手持ち撮影も可能
オープンカーでの撮影コンテンツ例

 動画はHEVC/H.265でエンコードし、ファイルはMP4。記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCカードで最大200GBまで対応する。360度動画のデータ量は、1分間で約200MBとなる。GalaxyスマホとWi-Fi接続し、録画時の映像をリアルタイムでプレビュー可能。2つのレンズとセンサーで撮影した映像データのスティッチング(つなぎ合わせ)は、専用アプリ「Gear 360 Manager」で行なう。同アプリで撮影時のホワイトバランス/露出調整や、撮影後のトリミングなども可能。

 録画したVR映像は、FacebookやYouTube、Googleストリートビューにアップロード/シェアできる。VRゴーグルの「Gear VR」などでの視聴にも対応する。なお、撮影しながら配信することはできず、一度Gear 360に記録してから共有する形となる。

“4Kクオリティ”の動画撮影が可能
タイムラプス撮影や、編集なども可能
スマホに表示しながら撮影可能
Gear VRで視点を変えながら視聴できる

 天面に0.5型のモノクロ有機ELディスプレイを備え、文字などで表示を行なう。1,350mAhの着脱式リチウムイオンバッテリを内蔵し、連続撮影時間は約140分。ミニ三脚風のスタンドと組み合わせて利用。本体の外形寸法は約60.1×66.7×56.3mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリを含む重量は約152g。

天面
側面のmicroSDスロットなど

“手を伸ばして撮影”の広がりに期待

 サムスン電子ジャパンのプロダクト担当 糸櫻幹雄氏は、Gear 360とGear VRを組み合わせることで、「作られたコンテンツを見るのではなく、“思い出の空間”を切り取って、いつでもそこにいたように残せる」という点をアピール。

サムスン電子ジャパンの糸櫻幹雄氏

 実際に球場などでGear 360を使ってみたという糸櫻氏は、周囲をうまく撮影するためには、腕を上に伸ばす方法になることを説明。この「腕を掲げて撮影する」スタイルが広がることに期待を寄せた。