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ニコン初の4K/360度アクションカム「KeyMission 360」。自分撮り対応モデルも

 ニコンは、同社初のアクションカメラ「KeyMission」シリーズ3機種を10月28日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4K/24pで360度撮影対応の「KeyMission 360」が65,000円前後(税込)、4K/30pで170度の撮影に対応した「KeyMission 170」が51,000円前後(税込)、1080/30pで自分撮りもできる「KeyMission 80」が35,000円前後(税込)。

KeyMission 360

 「KeyMission」シリーズは、「自らの限界に挑み、新たな挑戦に臨む冒険者に、過酷な環境にも耐えうる防水・耐衝撃性能とニコンが誇る光学技術・画像処理技術で応える」というニコン初のアクションカメラ。1月にKeyMission 360の開発を発表し、当初は'16年春の発売を予定していたが、10月発売に延期するとアナウンスしていた。

KeyMission 170
KeyMission 80

KeyMission 360

 「KeyMission 360」は、コンパクトなボディの前面と背面に、1/2.3型有効2,389万画素のCMOSセンサーとNIKKORレンズを各1基搭載し、4K(3,840×2,160ドット)で全方位360度動画撮影が可能。

KeyMission 360

 IPX8相当/30m防水と、2mの耐衝撃、-10度の耐寒、IP6X防塵性能を備え、スキーやスカイダイビング、登山などのアウトドアやレジャーに対応可能としている。動画の形式はMPEG-4 AVC/H.264(MP4)、音声はAAC。JPEG静止画も撮影できる。

 無線LANとBluetoothを備え、NFCにも対応。スマートフォン/タブレット用アプリ「SnapBridge 360/170」とパソコン用の「KeyMission 360/170 Utility」を用意し、カメラの設定変更や画像の再生、編集などが行なえる。HDMIマイクロの出力端子も装備。対応のヘッドマウントディスプレイを使用すると、撮影した動画をVRコンテンツとして楽しめる。これらのアプリはKeyMission 170でも利用可能。

 アプリからカメラを設定し、撮影者の視点を倍速で体験できるという「スーパーラプス動画」に対応。960ドットの30pまたは25pで記録し、再生時の速度を2/4/6/10/15倍速から選択可能。その他にも、一定時間の映像を繰り返し録画する「ループ動画」、静止画を一定間隔で自動撮影する「タイムラプス動画」に対応。

 内蔵バッテリでの連続撮影時間は約1時間10分。記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCカード。レンズプロテクターを含む外形寸法は約65.7×61.1×60.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約198g(レンズプロテクター/バッテリ/SDカード含む)。シリコンジャケットやベースマウントなども付属する。

 マウントやアクセサリも同日に発売。サイクリング用のヘルメットなどにある通気孔を利用してカメラを装着する「ベンテッドヘルメットマウント AA-5」は3,000円、自転車のハンドルなどにカメラを固定する「ハンドルバーマウント AA-7」は3,500円、ボタンを押して撮影ができる「リモコン ML-L6」は5,800円。これらはKeyMission 170にも対応。

ハンドルバーマウント AA-7
ベンテッドヘルメットマウント AA-5を使ったヘルメットへの装着例
リモコン ML-L6

KeyMission 170

 KeyMission 170は背面にモニターを備え、映像をチェックしながら撮影できるモデル。リモコン(ML-L6)も付属する。170度の広角レンズを備え、4K/30pの動画撮影が可能。IPX8相当/10mの防水と、2m耐衝撃、-10度の耐寒、IP6Xの防塵性能に加え、電子式手ブレ補正も搭載する。

KeyMission 170

 動画+静止画の同時撮影や、スーパーラプス動画、ループ動画、タイムラプス動画撮影に対応。動画フォーマットや記録メディアはKeyMission 360と同じ。HDMIマイクロ出力も備える。無線LAN/Bluetoothを搭載し、NFCにも対応。スマホ/タブレットアプリ「SnapBridge 360/170」とパソコン用の「KeyMission 360/170 Utility」と連携可能。

 付属バッテリでの動画の連続撮影時間は約60分。レンズプロテクターを含む外形寸法は約66.4×46.8×42.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約134.5g(レンズプロテクター/バッテリ/SDカード含む)

KeyMission 80

 縦長デザインのKeyMission 80は、付属の「カメラホルダー AA-4」からカメラを取り外すと電源が自動でONになり、シャッターボタンやタッチパネル操作で撮影可能。「スマートデバイスでは撮影が難しい状況でも、片手のまますばやく撮影できる」としている。カラーはブラックとシルバーの2種類を用意する。

KeyMission 80(シルバー)

 IPX7/1m防水、1.5mの耐衝撃、-10度の耐寒、IP6Xの防塵性能を持つ。メインカメラとは別に、構図を確認しながら撮影できる自分撮り用カメラも搭載する。CMOSセンサーはメインカメラが1/2.3型で有効1,235万画素、自分撮りカメラが1/5型で有効492万画素。メインカメラは光学式の手ブレ補正にも対応する。画角は80度。

 KeyMission 80をカメラホルダーにセットしたまま、景色の移り変わりを静止画や動画で自動的に記録する「ルート撮影」に対応。タイムラプス動画にも対応する。カメラを水平/垂直に動かして静止画撮影する「かんたんパノラマ」も可能。

 無線LANとBluetooth/NFCに対応。ニコンの「SnapBridge」サービスと連携し、BLE(Bluetooth low energy)でスマホなどと接続してSNSへアップロード可能。サムネイル画像は無制限でクラウドの「NIKON IMAGE SPACE」に自動アップロードできる。

 記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCカード。内蔵バッテリでの連続撮影時間は約40分。外形寸法は約44.8×15×86.5mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリやSDカードを含む重量は約74g。