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Klipsch、特許取得“KBDドライバ”採用のBluetoothヘッドフォン

 フロンティアファクトリーは、KlipschのBluetoothヘッドフォン、オンイヤータイプとアラウンドイヤータイプの2機種を12月2日に発売する。価格はオープンプライス。店頭想定価格は、「Reference On-Ear Bluetooth」が27,000円前後(税込)、「Reference Over-Ear Bluetooth」が32,400円前後(税込)。

Reference Over-Ear Bluetooth

 Klipschのホームシアタースピーカーフラッグシップ「Reference」シリーズと同じ音響エンジニアリングや工業デザインを取り入れたというBluetoothヘッドフォン。

 どちらも密閉型のBluetoothヘッドフォン。40mm径のダイナミックドライバを採用しており、Bluetooth 4.0に対応。プロファイルはA2DP/AVRCP/HFPに対応。コーデックはSBC/AAC/aptXをサポートする。

Reference On-Ear Bluetooth

アラウンドイヤー型「Reference Over-Ear Bluetooth」

 特許を取得した新規開発の「KBD(Klipsch Balanced Dynamic)ドライバー」の「KG-L40」を採用。振動板からリード線を取り除き、重さを均一にする事で相互変調歪を低減。低音がなめらかになり、膨らんだり音が途切れることなく、中高域へとつながるという。ダイナミクスも改良、「Klipschの伝統的なスピーカーで聞こえた音場の広がりと臨場感をリアルに再現できる」という。

KBDドライバを採用した

 再生周波数帯域は15Hz~20kHz。出力音圧レベルは110dB。インピーダンスは32Ω。有線接続も可能。ヘッドフォンとの接続はステレオミニミニ。入力プラグはステレオミニ。

 内蔵バッテリで約20時間の再生ができる。重さは272g。

肉厚のハウジング
側面の操作ボタン

オンイヤー型「Reference On-Ear Bluetooth」

 40mm径ドライバ「KG-105」を採用。「鮮明で美しい女性ヴォーカル、パリッとした高音域、リアルな低音とどんなジャンルの音楽も正確に再現する」という。

オンイヤー型「Reference On-Ear Bluetooth」

 再生周波数帯域は20Hz~20kHz。出力音圧レベルは110dB。インピーダンスは32Ω。有線接続も可能。ヘッドフォンとの接続はステレオミニミニ。入力プラグはステレオミニ。

 内蔵バッテリで約20時間の再生ができる。重さは232g。

低反発イヤーパッドを採用
有線接続も可能で、端子はステレオミニミニ

音を聴いてみる

 両モデルをBluetooth接続で試聴した。

 共通して感じるのは、音場の広さと、抜けの良さ、そしてトランジェントの良さだ。特に「Reference On-Ear Bluetooth」はオンイヤータイプだが、アラウンドイヤーのように音がしっかりと広がる。構造的にはアラウンドイヤーよりも密閉度が低いため、低域を持ち上げてカバーするようなオンイヤーヘッドフォンが多い中、低域を無理に膨らませたりせず、スッキリとバランスの良い音に仕上げているのが印象深い。

 トランジェントの良い、ハイスピードでハキハキした中高域も、付帯音は無く、爽やかな音が楽しめる。

 「Reference Over-Ear Bluetooth」も同様の傾向だが、ハウジングがより大きく、密閉度が高いため、中低域にドッシリとした量感と安定感が出る。同時に、中高域の抜けの良さは維持されているので、爽やかさも健在だ。イヤーパッドの低反発素材も耳に優しく、長時間でも快適に使えそうだ。