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NUARL、HDSS技術で音の乱れやノイズを抑えた5,980円のイヤフォン「NE01」

 エム・ティ・アイは、オーディオブランド「NUARL(ヌアール)」の第2弾モデルとして、音の乱れやノイズを抑えるHDSS技術を投入したイヤフォン「NE01」を12月9日に発売した。価格は5,980円。カラーはマットブラック(BK)、マットカッパー(CP)。

NUARL NE01。左からマットカッパー、マットブラック

 NUARLは、これまでOEMでイヤフォンやスピーカーなどのオーディオや、スマートフォン向けのアクセサリ、パワーサプライなどを手掛けてきたエム・ティ・アイが自社のオーディオブランドとして設立したもの。ハイエンドモデル「NE01」の特徴は、米TBI Audio Systemsを中心に提唱されている音響技術「HDSS」(High Definition Sound Standard)を採用している事。他社ではBlue Ever Blueの製品もHDSSを採用しているが、それと同様の技術となる。

 具体的には、ハウジングの音響室内にETL(EMBEDDED TRANSMISSION LINE)と呼ばれるモジュールを内蔵。ドライバの背面で発生する音の流れを、ETLが吸収かつ整流させ、音の乱れやノイズを抑え、原音を忠実かつ、臨場感溢れたサウンドを再生するという。

装着イメージ

 ドライバは10mm径のダイナミック型で、再生周波数帯域は20Hz~20kHz。インピーダンスは16Ω。音圧感度は105dB/1mW。

 筐体は、高強度なステンレス鋼を金属粉末射出成型しており、継ぎ目のない一体型ハウジングを形成。不要な共振を抑えETLモジュールとの最適な音響マッチングを実現したという。内部はデュアルチャンバー構造になっており、重低音の再生能力を高めている。

 シリコン製のカナル型イヤーピースと、装着安定度を高めるウイング型イヤーチップも付属。ケーブルにはファブリック素材を採用。マイク付きリモコンも備えており、スマートフォンと組み合わせてのハンズフリー通話も可能。長さは120cm。ポーチも付属する。重量は約40g。

装着安定度を高めるウイング型イヤーチップも付属

音を聴いてみる

 スマートフォンのXperia Z5や、ハイレゾプレーヤーのAK70と組み合わせて試聴した。

 バランスはニュートラルで、5,980円のヘッドフォンながらモニターライクで人を選ばないサウンドだ。特に、ダイナミック型らしい音圧豊かな低域が、ボリュームを上げていっても音像の輪郭がシャープなままで、ボワボワ膨らんだり、共鳴音でワンワン鳴るような事がない。低音の分解能を保ったまま、迫力をアップさせる事ができ、HDSS技術の効果を実感できる。

 高域もクリアで抜けが良く、細かな音も聴き取りやすい。ステンレス筐体らしい、金属質で綺羅びやかな響きもわずかに感じるが、過度ではなく、清涼感のプラスに貢献している印象だ。

 総じて完成度は高く、5,980円という価格を考えるとコストパフォーマンスは高い。1万円台のイヤフォンとも十分渡り合える性能を持っていると言えるだろう。

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