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Unique Melodyから平面振動板イヤフォン、小型になったJH Audio「ROXANNE UNIVERSAL IEM」も

 イヤフォン、ヘッドフォン関連製品の試聴ができるイベント「ポータブルオーディオフェスティバル 2016 冬 in 東京/秋葉原(通称:ポタフェス)」が16日、東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開幕した。今回はUDX 2階のアキバ・スクエアも会場。期間は12月17日、18日の2日間で、入場は無料。ここではミックスウェーブブースをレポートする。

Unique Melodyから、平面振動板を採用したイヤフォン「ME.1」

 同社はポタフェス前に多量の新製品を発表しているが、会場ではさらに未発表の新製品を展示。中でも注目はUnique Melodyの平面振動板を採用した「ME.1」だ。コンデンサ型ではなく通常のアンプやプレーヤーでドライブでき、接続端子も通常のステレオミニだ(2ピン端子でリケーブルも可能)。

 試作機であり、2モデルを展示。ハウジングの形状やポートなどの違いがあり、来場者が試聴し、どちらの音が好みかなどの意見を聞いている。そうしたフィードバックを経て、実際の製品開発につなげていくという。

形状が異なる2モデルが参考出品された

 Unique Melodyからはさらに、未発表「MASON II」のユニバーサルモデルも参考展示されていた。カスタムモデルは2017年2月下旬頃の発売が予定されているが、ユニバーサルモデルも同様に登場するようだ。

「MASON II」のユニバーサルモデル

 既発表の新製品としては、カスタムイヤフォン「MASON II」と「MAVERICK II」、ユニバーサル型の「MAVIS II」が登場。「MAVERICK II」と「MAVIS II」は2017年2月下旬頃の発売予定で、発売に先駆けてサウンドをチェックできる。

「MASON II」のカスタム

 JH Audioからは、「PERFORMANCE SERIES」3機種が登場。2017年2月頃の発売が予定されている。米国での価格は「ROXANNE UNIVERSAL IEM」が1,599ドル、「JH16 V2 PRO UNIVERSAL IEM」が1,299ドル、「JH13 V2 PRO UNIVERSAL IEM」が999ドル。いずれも新しい3Dプリンティング技術を導入し、筐体の40%小型化に成功。3万個のインプレッション経験を活かし、ノズルの角度も10%上昇させ、フィット感も高めたという。

ROXANNE UNIVERSAL IEM
JH13 V2 PRO UNIVERSAL IEM

 64 AUDIOからも、ユニバーサルタイプ・イヤフォンのフラッグシップ3機種が登場。2017年3月発売予定のモデルで、米国での価格は「tia Fourte」が3,599ドル、「U18 Tzar」と「A18 Tzar」が各2,999ドル。BAの筐体を密閉にせず、オープンにする事で、ポテンシャルを引き出すという新技術「tia(Tubeless In-ear Audio)」テクノロジーを搭載している。

 なお、「tia Fourte」は表面に丸い「apex」ユニットが見えないが、内部にはapexの機構を内蔵している。

tia Fourte
U18 Tzar

 また、12月8日から発売を開始したばかりの、ユニバーサル型「U-Series」7機種も展示。耳の中で発生する有害な空気圧を除去する「apex」技術を採用しているのが特徴で、実売は「U12」が21万円前後、「U10」が183,800円前後、「U8」が131,400円前後、「U6」が118,300円前後、「U4」が99,800円前後、「U3」が76,900円前後、「U2」が61,600円前後。

 qdcの新製品も展示。「1LE」というモデルは、qdcの1周年を記念した製品で、18金メッキを施した豪華なケースの中に、同じく18金メッキ仕上げのハウジングを採用したイヤフォンを格納。BAシングルドライバのイヤフォンで、価格はケースとセットで250ドル程度。全世界888台限定で、日本での発売は未定。

18金の金メッキがふんだんに使われた「1LE」

 「Gemini」というモデルは、8基のBAを搭載し、1,700ドル程度での発売を予定しているモデル。大きな特徴はハウジングにスイッチを備えており、低域の表現をユーザーが調整できるようになっている。

Gemini。ハウジングのスイッチで低音調整できる

 Beat Audioからは、Lightning端子とイヤフォンを直結できるDAC内蔵ケーブルが参考展示された。イヤフォン側はMMCXや、カスタムイヤフォン向けの2ピン端子などのバリエーションを用意。iPhoneとシンプルに接続して、高音質な再生が楽しめ、パワーを補うために昇圧回路も搭載している。価格は2万円程度を予定している。

イヤフォンとiPhoneを直結できる、Beat Audioのケーブル
4.4mm 5極バランス端子のケーブルも参考展示された。写真のハウジングはまだ最終ではない

 Campfire Audioのイヤフォン「JUPITER(ジュピター)」、「ORION(オリオン)」の筐体仕上げを変更した「JUPITER CK」と「ORION CK」も登場。12月17日に発売されたばかりで、価格はオープンプライス、店頭予想価格は「JUPITER CK」が86,000円前後、「ORION CK」が38,700円前後。

 航空機グレードの6061アルミニウムの無垢材から精密加工された削り出しの筐体に、セラミックを原料としたCerakote(セラミック複合コーティング)仕上げに採用しているのが特徴。塗膜硬度が高く、耐摩耗性に優れており、「より長い間筐体の品質を保ってくれる」という。

Campfire Audioの新モデルも
ALOとCampfire Audioを率いるKen Ball氏も来日