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日本初の“VR望遠鏡”、兵庫県篠山市の青山歴史村に登場。覗き込んでVR視聴

 アララは、日本初というVR望遠鏡を開発。兵庫県篠山市の青山歴史村内にある丹波篠山デカンショ館に採用された。ビルの展望台などに設置されている観光用の望遠鏡と同じ形状で、覗き込むとVRコンテンツが楽しめるというもの。四季折々に変化する丹波篠山の自然美や、デカンショ祭の様子を360度カメラで撮影したコンテンツや、ドローンで空撮された景色や紅葉が楽しめる。

日本初というVR望遠鏡

 アララでは、馴染み深い望遠鏡形状であるため、使用方法がわかりやすく、オペレーターは不要だという。また、装着する必要がないため、女性が化粧や髪などを心配せずに利用できると、利点をアピールしている。

VR望遠鏡の形状

 コンテンツの表示にはスマートフォンを利用。コンテンツの差し替えも容易だという。なお、望遠鏡の躯体製作については、「下町ボブスレーネットワークプロジェクト」の中核を担うマテリアルが担当している。

 アララでは今後も、各地の観光施設、高層ビルの展望台などに導入。「その地の魅力を伝えるツールとして活用いただけるよう取り組む」としている。

 江戸時代から続く民謡「デカンショ節」は、明治時代、篠山出身の遊学生たちから旧制一高(現東京大学)の学生たちに伝わり、多くの学生や若者に愛唱され、全国に広まったもの。歌詞には篠山城をはじめ、伝統的な特産物である丹波篠山黒大豆・丹波篠山松茸・ぼたん鍋、日本の酒造技術の礎となった丹波杜氏の姿など、多くの歴史文化関連資産が歌い込まれている。丹波篠山デカンショ館は、兵庫県篠山市が「丹波篠山 デカンショ節 -民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶-」で日本遺産に認定されたことを受けて整備された魅力発信施設。