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DALIの人気スピーカー「ZENSOR」が、アクティブスピーカーに。光入力やデジタルアンプ内蔵

 ディーアンドエムホールディングスは、デンマークDALIのスピーカー「ZENSOR(センソール)」シリーズのアクティブスピーカータイプとして、ブックシェルフの「ZENSOR1 AX」、フロア型の「ZENSOR5 AX」を2月上旬に発売する。Bluetooth受信機能も搭載。ペアでの価格は「1 AX」が9万円、「5 AX」が138,000円。カラーはどちらもライトウォールナット。

ZENSOR1 AX

 発売中の「ZENSOR1」、「ZENSOR5」をベースにしながら、フルデジタルアンプを内蔵しているのが特徴。Bluetoothレシーバも備えており、スマートフォンとワイヤレスで連携し、手軽に音楽が楽しめる。

ZENSOR5 AX

 入力端子はアナログのステレオミニ、光デジタルを各1系統装備。光デジタル入力は、PCM 96kHz/24bitまでサポート。RCAのサブウーファ出力も備えており、後からアクティブサブウーファ「SUBE9F」などを追加する事もできる。

 ステレオミニのアナログ接続を使った場合は、入力信号をADコンバータでデジタルに変換、96kHz/24bitにアップコンバートした上で処理している。

左チャンネルの背面

 BluetoothのコーデックはSBCに加え、aptXもサポート。デジタルアンプは左チャンネルの筐体に備えており、入力端子なども左チャンネルの背面に装備する。右チャンネルスピーカーはパッシブのスピーカーで、左チャンネル背面に右チャンネル用のスピーカーターミナルを装備。通常のスピーカーケーブルを使って右チャンネルを接続・ドライブする形となる。

 操作ボタンも左チャンネル背面に装備。さらにリモコンも付属する。

左チャンネルの背面にはスピーカーターミナル
右チャンネルはパッシブのスピーカー
左チャンネルの内蔵アンプで、右チャンネルをドライブする

 内蔵するアンプの出力は50W×2ch。クラスDアンプを採用する事で、スピーカーの筐体サイズを大きく変更する事なく、アクティブ化を実現したという。

 前面にインジケーターを備え、赤、黄色、青、緑にカラーが変化。青の場合はBluetoothなど、色で入力ステータスなどを示している。

 「1 AX」は、2ウェイ2スピーカーのブックシェルフタイプで、25mm径のソフトドームツイータ、130mm径のウーファを採用。ツイータは軽量なソフトドームで、磁気回路には磁性流体を封入。

25mm径のソフトドームツイータ

 ウーファの振動板には、微粒子パルプにウッドファイバーを混合したウッドファイバーコーンを採用。軽量かつ剛性が高く、スパイダー状のサスペンションと組み合わせて、微細な表現も正確に再生するという。

ウッドファイバーコーンを採用

 「5 AX」は2ウェイ3スピーカーのフロア型。25mm径のソフトドームツイータ、ウッドファイバーコーンのウーファを採用しているのは同じで、ウーファの口径は130mmで、ダブルウーファ仕様となっている。

リモコンも付属する

 再生周波数帯域は、1 AXが53Hz~26.5kHzで、クロスオーバー周波数は2.9kHz。5 AXが43Hz~26.5kHzで、クロスオーバー周波数は2.4kHz。バスレフポートは、1 AXがリア、5 AXがフロント装備。外形寸法と重量は、1 AXが162×240×274mm(幅×奥行き×高さ)で、4.6kg。5 AXが212×282×840mm(同)で、11kg。スピーカーケーブルの長さは4m。

 ディーアンドエムホールディングスの試聴室で、光デジタル入力を使い、デジタル放送を録画したものや、CDのサウンドを、さらにタブレットからBluetooth接続でのサウンドをチェックした。

 もともとZENSORシリーズは、価格を抑えながらもクオリティの高いサウンドで人気のシリーズだが、デジタルアンプの内蔵により、鮮度の高い、情報量の多い音が楽しめる。特にZENSOR5 AXでは中低域の量感も豊かであるため、テレビスピーカーとして使うと、テレビ内蔵スピーカーと比べ、迫力が大幅にアップ。シアターシステムではないが、映画なども十分楽しめそうなサウンドであり、これを別途アンプを用意せず、スピーカーだけで実現できているのは省スペース面でもポイントが高い。

 ZENSOR1 AXもブックシェルフらしい音場の広さと、小型ながらワイドレンジなサウンドが楽しめる。Bluetoothを使い、スマホのサウンドを手軽に楽しむというスタイルは小型Bluetoothスピーカーでも可能だが、ZENSOR1 AXはピュアオーディオクラスの音質で、手軽に音楽が楽しめるところが魅力と言えそうだ。