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ソニー・ミュージックがアナログレコード用カッティングマシン導入、マスター制作開始

 ソニー・ミュージックコミュニケーションズが運営するソニー・ミュージックスタジオにおいて、アナログレコード製造用マスターのラッカー盤カッティングマシンが導入された。これを用いたアナログレコード用カッティングマスターの制作を開始するという。

ソニー・ミュージックスタジオに導入されたカッティングマシン

 アナログレコードのマスター制作には、音量・音質・溝幅などを調整してラッカー盤に溝を刻む高度なカッティング技術が必要。この技術を、デジタル音源での音質・音圧の調整に長けた現役のマスタリングエンジニアが習得。「CDや配信音源などの制作で培ったデジタル技術と融合させることによって、より進化したアナログ音源の制作とカッティングを目指す」という。

 カッティング専用ブースはレコーディングスタジオと同フロアに設置。これにより、スタジオでの演奏をその場でミックスし、そのままラッカー盤にカッティングしマスター制作を行なうダイレクトカッティングにも対応可能となった。

 ソニー・ミュージックスタジオは現在、音響特性に優れた世界水準の大型スタジオとして、ソニーミュージックグループ以外を含む、多くの音楽レーベルの音源制作を担当している。「CD/SACD/ハイレゾといった様々なフォーマットと同様、今後はアナログレコードの制作においても最適な音作りを行なう」としている。

カッティングレース