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アップルの新社屋は「Apple Park」。スティーブ・ジョブズ・シアターも

 米Appleは22日、広さ175エーカーの新キャンパス「Apple Park」への社員の移転を4月から開始すると発表した。約12,000名の従業員の移転には6カ月以上かかる見込みで、社屋や敷地内の建設も今夏いっぱい行なわれるという。

Apple Park

 円環状の280万平方フィートのメインの建物の外装は、世界最大規模の曲面ガラスですっぽりと覆われる。また、Apple Park内のシアターはSteve Jobs Theater(スティーブ・ジョブズ・シアター)と命名され、2017年後半にオープン予定。席数1,000の大ホールとなり、入口の高さが20フィート、直径165フィートのガラス製の円柱がメタリックカーボンファイバー製の屋根を支える。シアターは、Apple Park内で最も高い丘の上に位置し、キャンパス内の緑地とメインの建物を見下す。

Steve Jobs Theater

 Apple Park内には、Apple Storeや一般にも開放されるカフェを併設したビジターセンター、10万平方フィート規模のApple社員向けフィットネスセンター、セキュリティで管理された研究開発施設、Steve Jobs Theaterなどを展開。新キャンパスのリング内側の緑地部分には、社員用として各2マイルの長さのウォーキング、ランニングコースと、果樹園、草地、人工池も設けられる。

 Appleによれば、「広さ500万平方フィートのアスファルトとコンクリートの土地を草地と、乾燥に強い約9,000本ものカリフォルニア原産の樹木に置き換えたほか、電力には100%再生可能エネルギーを使用。屋上部分に17mW分のソーラーパネルを設えたApple Parkは、敷地内で太陽エネルギーを運用する世界最大規模の施設になる」という。また、自然換気型の建物としては世界最大で、1年のうち9カ月間は暖房も冷房も不要になる見込み。

 ティム・クックCEOは、「スティーブのAppleに対するビジョンは彼の生きた時代をはるかに越えて、現在の私たちにつながっている。彼は、Apple Parkを今後何世代にもわたってイノベーションの拠点とすることを企図していた。職場とそれを取りまく緑地は社員にインスピレーションを湧かせ、環境に配慮してデザインされている。私たちが築き上げた建物は世界で最もエネルギー効率に優れたもののひとつで、新キャンパスは完全に再生可能エネルギーだけで運営されることになる」と述べている。また、スティーブ・ジョブズ氏の配偶者であったローレン・パウエル・ジョブズは「Apple Parkは、彼の精神を神秘的なまでに体現していると思います」とコメントしている。