ニュース

LG、HDR画質強化の4K液晶テレビ。ナノ技術で色再現向上、harman/kardonスピーカー

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、4K液晶テレビのハイエンドシリーズ「SJ8500」と「SJ8000」を4月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はSJ8500の最大サイズとなる65型「65SJ8500」が35万円前後。その他のモデルは、21~32万円前後。サイズは49/55/60/65型を用意する。

65SJ8500

 なお、両シリーズ以外にも4K液晶テレビの「UJ7500」や「UJ6500」、有機ELテレビの「LG OLED TV」も4月上旬に発売。これらは別記事で掲載する。

SJ8500/SJ8000の店頭予想価格

【SJ8500シリーズ】
65型「65SJ8500」 35万円前後
60型「60SJ8500」 32万円前後
55型「55SJ8500」 26万円前後
【SJ8000シリーズ】
55型「55SJ8000」 23万円前後
49型「49SJ8000」 21万円前後

SJ8500シリーズ

 「LG PRIME UHD TV4K」の新モデルとなるSJ8500/SJ8000シリーズは、IPS 4K液晶パネルを搭載。カラーフィルタの上に、1nmという極小の粒子を精密に敷きつめるナノ技術「Tru Nano Display」を導入。「繊細かつナチュラルな色合いを、きわめて正確に再現でき、斜め視聴時の色再現性も向上した」としている。同日に発表されたUJ7500/UJ6500シリーズ4K液晶との違いとして、SJ8500/SJ8000には10bitパネルを搭載し、高い色再現性も備える。

 チューナは地上/BS/110度CSデジタル×2。別売USB HDDへの裏番組録画機能も備える。HDMI入力は4系統。HDR映像に対応し、「ドルビービジョン(Dolby Vision)」にも引き続きサポート。LG独自の最新技術「Active HDR」とドルビービジョンにより、映像が持つ明暗情報や、色彩情報を引き出し、「本来あるべき輝きと明るさ、色彩で再現する」という。

 HDMIからのHDR入力のほか、ひかりTVやNetflixが配信するHDR10コンテンツにも対応。さらに、Hybrid Log Gamma(HLG)にも対応予定で、インターネット経由でのソフトウェアアップデートを順次実施するという。

 バックライトはエッジ型LEDで、パネルの各部を調光して黒を引き締め、ディテールをシャープにするローカルディミングに対応。パネル表面には反射防止フィルムを使用し、外光による影響の排除を図り、HDR映像のコントラストを表現可能としている。4倍速相当のTruMotion 240も搭載。

SJ8500シリーズ

 色表現については、色彩情報の処理能力を向上させる「True Color Accuracy」技術を投入。表示可能な色の再現性が前モデルの6倍まで及び、4Kや8Kなどの次世代放送で採用される色域規格のBT.2020も「ほぼ余すところなくカバーできる」としている。その他にも、人間の視覚特性に近づける高輝度補正技術なども備える。

 よりリアルで奥深い明暗を実現するために、手前の人物や物体と奥に広がる背景を分離し、互いとの色彩の違いに配慮しながら、それぞれを最適なコントラストに調整。くっきりとした立体感のある映像を実現したという。

harman/kardonスピーカーで音の高さ方向も表現。webOS 3.5採用

 音声については、harman/kardonの持つ高音質技術を投入。各周波数帯域において、音圧の乱れを抑え、フラットで整ったHi-Fiサウンドを実現するという。サラウンド効果の向上も図っている。LGのバーチャルサラウンド技術「ピュアサラウンド」も進化。よりワイドに音の広がりを感じさせ、高さ方向の表現も可能になったという。

 スピーカー構成と出力は、SJ8500がフルレンジ×2、ウーファ×2で40W(10W×4)、SJ8000がフルレンジ×2で20W。

 webOSは3.5に進化。シンプルな操作感覚で、様々なコンテンツを自由に行き来でき、ワンクリックで画面に表示。テレビのチャンネルを切り換えるような手軽さで、番組だけでなくネットやアプリをシームレスに楽しめるという。

 webOS 3.5では、キーワード入力不要で、観ている番組に関連したYouTube動画などを探せる関連検索や、よく使うアプリをリモコンの番号キーに割りあてる「お好みボタン」機能などが利用可能。観たい場所を最大500%まで拡大するマジックズームも進化し、拡大した状態で録画も可能になった。YouTubeのお気に入りコンテンツ登録や、ミュージックプレーヤー機能、360度カメラの写真や動画を表示するパノラマモードなどにも対応。

 マジックリモコンによりポイント/クリック操作が可能で、音声検索にも対応。スマートフォンとペアリングしてスマホのアプリをテレビで利用することも可能。

 フレーム幅は約2.4mm(65SJ8500上部フレーム)のスリムなデザインを採用。スタンドを含む外形寸法と重量は、65SJ8500が145.2×28.5×89.1cm(幅×奥行き×高さ)、28.6kg。60SJ8500が133.8×28.5×82.7cm(同)、23.7kg。55SJ8500が122.9×24.5×76.3cm(同)、19.6kg。55SJ8000が123.6×77.4×24.7cm(同)、16.7kg。49SJ8000が110.0×69.9×24.7cm(同)、14.1kg。

 消費電力と年間消費電力量は、65SJ8500が235W、173kWh/年。60SJ8500が220W、166kWh/年。55SJ8500が190W、140kWh/年。55SJ8000が160W、105kWh/年。49SJ8000が160W、108kWh/年。