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ソニー、Android Oreo採用でHDR対応の「Xperia XZ1」。aptX HD、AF連写も
2017年8月31日 20:27
ソニーモバイルコミュニケーションズは31日、HDR対応の5.2型フルHD液晶を備えたAndroid 8.0 Oreo搭載スマートフォン「Xperia XZ1」を発表した。ドイツ・ベルリンで9月1日(現地時間)より行なわれる「IFA 2017」の開幕前プレスカンファレンスで披露したもので、日本を含むグローバルで順次発売し、発売時期は地域により異なる。
このほかにも、ミドルクラスの製品として、5.5型フルHD液晶でHDRには対応しない「XA1 Plus」を発表した。
XZ1は、日本でも'17年春から発売された4K/HDR液晶搭載のフラッグシップ「XZ Premium」に次ぐ位置づけのモデルで、これらは上位シリーズである「プレミアムフラッグシップ」の製品群に含まれる。なお、4.6型のコンパクトなボディにXZ1と同等のカメラなどを備えた「XZ1 Compact」も発表されており、この機種については別記事で掲載する。
エンタメ機能進化の「XZ1」。Xperia史上最高音圧スピーカー/aptX HD
映像や音楽などを楽しむための「リアルを追求したエンターテイメントデバイス」としての機能を強化。5.2型/1,920×1,080ドット液晶の「トリルミナスディスプレイ for mobile」を備え、XperiaのフルHDモデルでは初となるHDR対応。NetflixやAmazonプライムビデオのHDRコンテンツなどを楽しめる。本体カラーはブラック、ウォームシルバー、ムーンリットブルー、ヴィーナスピンクの4色。
フロントステレオスピーカーは、“Xperia史上最高の音圧/音量”を実現。高出力のアンプを内蔵し、昨年モデルのZと比べて音量を約50%アップしたS-FORCE FRONT SURROUNDスピーカーを備える。ヘッドフォン利用時の音質も改善しており、クロストークの削減によりクリアなステレオ感などを実現したという。
既存のXZ Premiumなどと同様にハイレゾ再生に対応し、圧縮音楽をハイレゾ相当の音質に変換再生するDSEE HXも搭載。デジタルノイズキャンセリング機能も備える。PlayStation 4のリモートプレイにも引き続き対応。
Bluetooth 5.0を搭載。コーデックはLDACに加えてaptX HDにも新たに対応。aptX HD接続時は対応ヘッドフォンとの組み合わせで最大48kHz/24bitのハイレゾ音源(576kbps)も伝送できる。なお、LDACは最大96kHz/24bit(990kbps)。
笑顔も逃さず保存。3Dアバターが作れる独自機能も
カメラは、シャッターを押す前の写真も自動で保存する「先読み撮影」を強化し、笑顔を検知して自動で保存。決定的な瞬間を逃さずに記録可能。笑顔検出により、シャッターを押す5秒前までのタイミングで最大4枚記録され、「思いがけない一瞬の笑顔」も残せるという。
動く被写体に追従する「オートフォーカス連写」にも対応。デジタルカメラαの技術を応用したもので、AF追従により秒間10コマ/最大10秒の100枚まで連続で撮れる。レンズやデバイスなどは上位機のXZ Premiumと同じで、メインカメラに1,900万画素の1/2.3型CMOSを搭載し、最高960fpsのスーパースローモーション撮影にも引き続き対応。4K動画も撮影できる。フロントカメラは1,300万画素で、広角22mm対応。
カメラのユニークな機能として、人の顔などを3D撮影できる「3Dクリエーター」にも対応。被写体の周りを180度または360度回りながら撮影することにより、1つのレンズで立体的な静止画が記録できるソニー独自の3D撮影技術を採用している。アプリ上で3Dアバターにしたり、SNSでのシェアや、3Dプリンタで出力するデータにも使える。3D撮影時のモードとして、人の顔、食べ物、それ以外の物体の3種類を用意。ぬいぐるみなど、動かない物体が適しているという。
3Dデータの拡張子は.objで、対応するSketchfabなどのサイトに投稿できる。GIFなどに変換することも可能。3Dアバターをキャラクターのように動かして動画にするといった使い方もできる。
チップセットはクアルコムのSnapdragon 835で、CPUはオクタコア 64bit、RAMは4GB。ストレージは64GB。バッテリ容量は2,700mAhで、従来機のXZなどよりも容量は少ないが、連続使用時間は従来機と同等としている。これは、Snapdragon 835の省電力に加え、Xperia自体の省エネ性能向上などにより実現したという。インターフェイスはUSB 3.1で、端子はType-C。Quick Charge 3.0に対応する。Qnovoのバッテリ制御技術も引き続き搭載。バッテリの状態に合わせて最適な充電が行なえ、長寿命を実現する。
無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac。指紋認証にも対応する。本体は押出成形のメタル素材を使用し、曲げ/ねじれ強度はXperia史上最高としている。側面から背面に継ぎ目がなくつながったデザインとし、側面のメタル部分はアンテナの機能も兼ねている。IP65/68の防水防塵仕様。表面はGorilla Glass 5を使用。外形寸法は148×73×7.4mm(縦×横×厚さ)、重量は156g。
「クラス最高カメラ」搭載の中級機「Xperia XA1 Plus」
5.5型/1,920×1,080ドット液晶搭載のモデルで、HDRには非対応。チップセットはMediaTek製で、CPUはオクタコア/64bit。ストレージは32GB。カラーはブラック、ブルー、ゴールドの3色。
1/2.3型2,300万画素のExmor R for mobileを搭載し、広角23mm、F2.0のレンズを備えた「クラス最高のカメラ」を特徴とする。
USB 2.0 Type-C搭載でバッテリは3,430mAhで、Qnovoのバッテリ制御技術にも対応する。Quick Charge 2.0にも対応。Bluetooth 4.2準拠でNFCもサポートする。aptXには対応するが、LDACやaptX HDには非対応。
指紋認証に対応。外形寸法は155×75×8.7mm(縦×横×厚さ)、重量は189g。