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パナソニック、首振りできる9型大画面のハイレゾストラーダ「CN-F1XD」

 パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズは、ハイレゾ再生に対応し、9型液晶ディスプレイの左右角度調整ができるカーナビ・ストラーダ最上位機種「CN-F1XD」(F1XD)を11月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は18万円前後。

CN-F1XD

 9型の大画面とBlu-ray再生機能やGoogleの「Android Auto」との連携機能などを備えた「CN-F1D」('16年発売)を強化したAVカーナビ。AV機能では、新たに最大192kHz/24bitまでのFLAC/WAVハイレゾ音源を再生に対応した。ハイレゾ再生機能と左右角度調整機能を省いた「CN-F1SD」(F1SD)も11月上旬に発売予定で、店頭予想価格は17万円前後。

ストラーダシリーズの'17年秋のラインナップ

 ディスプレイは共に9型だがパネルの仕様が異なり、F1XDは1,280×720ドットで視野角が左右上下170度のIPS液晶。F1SDの解像度は800×480ドット。どちらも2DINサイズ(100×180mm)で、車種別の専用パネルなどを使わずに装着でき、設置可能な車種はワンボックスやSUV、セダン、軽自動車など280以上(F1Dは'17年5月時点で245車種)。

「DYNABIGスイングディスプレイ」は左右各15度で角度調整

左右スイングで画面が見やすい「F1XD」。高音質チューニング機能も

 最上位のF1XDは、F1Dユーザーの要望を踏まえ、大画面カーナビでは初という左右各15度の角度調整機構を備える9型「DYNABIG(ダイナビッグ)スイングディスプレイ」を搭載。画面がコンソール部分から浮いたフローティング構造を改良し、上下、前後チルトに加えて左右各15度の角度調整(スイング)が可能。左右にスイングしてもディスプレイが傾かず、水平方向を保持して見やすくした。BD/DVD/CDやSDカードの取り出しは、ディスプレイを下に傾けて行なう。

F1XDは上下、前後チルト、左右各15度の角度調整が可能

 新設計の「ブリリアントブラックビジョン」は、ディスプレイ表面のAGAR低反射フィルムと「エアレス構造」で映り込みを低減し、画面の見やすさを向上させるもの。黒の再現力を高めたという。エアレス構造は、ガラス面と液晶の間にある空気層をボンディング剤で埋め、太陽光などの外光や液晶内部の反射を抑える仕組み。

ブリリアントブラックビジョンの仕組み

 ディスプレイ前面は、ボタンや印刷を排したシンプルなフラット型。指の動きへの反応と、直感的でスムーズな操作感を強化した「ダイレクトレスポンス」で地図やメニューのスクロールがストレス無く行なえるとする。側面のヘアラインのアルミフレームやエッジのダイヤカット加工、ブラック塗装などで、デザイン性を高めた。

側面のヘアラインのアルミフレーム
エッジにダイヤカット加工を施している

 Blu-rayオーディオのPCM 192kHz/24bit再生に加え、新たに192kHz/24bitまでのFLAC/WAVハイレゾ音源をSDカードやUSBメモリから再生可能。192kHz/24bit対応の高速演算DSPと、高音質チューニング機能の「音の匠」を通し、TI/バーブラウン製のDACによって384kHz/32bitで処理。別途用意したハイレゾ対応スピーカーから、スタジオマスタークオリティのハイレゾサウンドが楽しめるとする。

ハイレゾ再生のデモ
192kHz/24bitまでのFLAC/WAVのハイレゾ再生が可能

 「音の匠」はサウンドエンジニア集団「ミキサーズ・ラボ」とのコラボレーションで開発。「TAKUMIマスターサウンド」や「極 KIWAMI 高域強調」などのモードが選らべる。オン/オフも可能。回路には高音質電解コンデンサや抵抗デバイスを採用するなど、パーツにもこだわっている。

「音の匠」の設定画面
音質にこだわった回路パーツを採用

 AV機能として、地デジ視聴や、BD/DVD/CD再生、iPhone/iPod、Bluetooth、SDカードやUSBメモリの動画/音楽/写真再生に対応する。FM/AMラジオも備え、ワイドFM(FM補完放送)にも対応。アンプ出力は最大50W×4ch。

BD/DVD/CD再生が楽しめる

 ナビ機能では、一時停止のし忘れや速度超過などを音と表示で知らせて防止する「安心運転サポート」機能を強化。新たに、高速道路のSA・PAに駐車時に自車位置を検知して、エンジン再スタート時に音声で逆走の注意をアナウンスする「逆走注意アラーム」を搭載。安心運転サポートがカバーするエリアは全国1,823市町村に拡大し、旅先など不慣れな土地でもサポートするという。そのほか、VICS WIDEの渋滞・規制情報の変化にあわせてルート検索をする「スイテルート案内」などを備える。地図情報を収めたSDHCカードが付属する。

 Android Autoに対応し、手持ちのスマートフォンと別売ケーブルで接続して音楽アプリや電話などが車内でも利用できる。スマートフォン用リモコンアプリ「NaviCon」にも新たに対応する。

 HDMI入出力やサブウーファ出力、RCAの外部出力などを装備。ディスプレイの外形寸法はF1XD/F1SDとも共通で、240×19×141mm(幅×奥行き×高さ)。重量はF1XDが約900g、約1.1kg。ナビユニットはどちらも178×170×100mm(幅×奥行き×高さ)、約2.5kg。

デモカーに装着したF1XD

 パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 インフォテインメントシステム事業部 市販・用品ビジネスユニット 市販事業推進部部長の高島浩二氏は、2017年度の市場動向について「新車販売が424万3,000台、市販AV一体型ナビが137万8,000台で、いずれも前年並みと予測。10万円以上の6万円以下の2極化が進み、10万円以上については堅調な大画面カーナビが需要を引っ張っていく」と説明。

パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社の高島浩二氏

 従来のカーナビに対するユーザーの声と、それを受けてのパナソニックの取り組みについて、「主流の7型ディスプレイはシニア層や初心者のドライバーに画面が見えにくく操作しづらいとの声があった一方、大型ナビは装着できる車種が限られていたため、この課題に対して“画面を2DINスペースから解放する”というコンセプトでF1Dを発売した。ユーザーの高評価を得て、当初の販売目標も大幅に超えることができた」と振り返った。

 最上位機種のF1XDという名称については「大画面(eXceed)、操作性(eXcellent)、表現力(eXpression)のすべてにおいて従来のカーナビを超えていくという思いを込めた」(高島氏)という。

パナソニックのAV一体型大画面カーナビの取り組み
F1XDのプロモーションは綾瀬はるかさん