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4K HDR出力に対応した「Apple TV 4K」。HDR10/Dolby Vision対応で19,800円~

 アップルは13日、HDRや4K映像出力に対応した新Apple TV「Apple TV 4K」を発表した。9月15日より発売し、9月22日から出荷開始する。Apple Store価格は32GBモデルが19,800円、64GBが21,800円。なお、Apple TV(第4世代)は15,800円となる(従来は18,400円)。

Apple TV 4K

 HDMI出力を備え、テレビなどに接続できる小型セットトップボックス(STB)。新たに4KやHDR出力に対応したほか、iPad Proと同じA10X Fusionプロセッサを内蔵し、パフォーマンスを向上している。CPU速度は2倍、GPU速度は4倍になる。

 HDR信号は、HDR10とDolby Visionに対応。iTunes(Movies)で購入済みのHDコンテンツは、4Kコンテンツが用意されると自動的に4Kでも視聴可能になる。また、Netflix、Amazonプライム・ビデオなどのHDR配信にもまもなく対応する。ただし、Appleのプレゼンテーションにおいては、4K映像配信を立ち上げ国のリストに日本は入っていなかった。

SDRとHDRの比較(イメージ)
Watch Now

 Siriでの音声入力や検索が可能で、「4Kの映画を見せて」と語りかけるだけで、4Kコンテンツを絞り込み可能。また、4Kビデオアップスケーラーを搭載し、HDコンテンツも綺麗に4Kテレビなどに出力できるという。

 また、米国やカナダで展開している「TVアプリケーション」は'17年後半に強化。「ウォリアーズの試合を見せて」「カブスの試合のスコアはどうなってる?」と言うだけで、スポーツ中継を視聴したり、最新情報をチェックできる。

 「tvOS」によりアプリ追加に対応し、映像配信サービスなどの機能追加も可能。NLBやAbemaTV、Hulu、Netflix、バンダイチャンネルなどが利用できる。パフォーマンス強化により、ゲーム対応も充実した。

 iPhoneやiPadの画面出力に対応するほか、'17年後半登場予定の「AirPlay 2」対応により、複数のAirPlay 2対応スピーカーをAppleTVから制御し、ホームシアターのスピーカーと連携したエンターテインメント体験を楽しめるという。

 HomeKit対応により、照明などの家庭内のHomeKit対応機器をコントロール可能。Apple Musicの出力先としても選択できる。

4K配信のパートナー

 ビデオフォーマットは、H.264/HEVC SDRビデオが、最大2160p、60fps、メイン/メイン10プロファイル。HEVC Dolby Vision(プロファイル5)/HDR10(メイン10プロファイル)が、最大2160p。オーディオフォーマットは、HE-AAC(V1)、AAC(最大320Kbps)、保護されたAAC(iTunes Storeから購入)、MP3(最大320Kbps)、MP3 VBR、Apple Lossless、FLAC、AIFF、WAV、AC-3(Dolby Digital 5.1)、E-AC-3(Dolby Digital Plus 7.1サラウンドサウンド)などをサポートする。写真フォーマットは、HEIF、JPEG、GIF、TIFF。

 HDMI出力はHDMI 2.0a対応で、最大60fpsの4K動画出力に対応。IEEE 802.11ac無線LANやLAN端子を装備する。外形寸法は98×98×35mm(幅×奥行き×高さ)、重量は425g。Siri対応のBluetoothリモコンが付属する。