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4,000万曲を手首でストリーミング、LTE通信搭載「Apple Watch Series 3」

 アップルは13日、腕時計型端末の新機種「Apple Watch Series 3」を発表した。9月15日から予約受付を開始し、22日から発売予定。新たに、GPSモデルに加え、携帯電話の機能も内包したGPS + Cellularモデルも用意。時計部のケースサイズは38mm、42mmの2種類あり、バンドによっても価格が異なる。一例として、シルバーアルミニウムケースとフォッグスポーツバンドの38mmケースで、GPSモデルは36,800円、GPS + Cellularモデルは45,800円。

「Apple Watch Series 3」

 従来のApple Watchは、BluetoothなどでiPhoneと接続し、テキストメッセージを送受信したり、電話に出たり、通知を受け取ることができたが、GPS + Cellularモデルでは携帯電話通信機能を内蔵しているため、iPhoneを持っていない時でも、電話をかけたり、受けたり、メッセージの送受信、通知の受取が可能。

 さらに、秋にはApple Musicからの音楽配信もWatch単体で受信できるようになる。アップルでは「4,000万曲を手首の上でストリーミングできる」とアピール。LTEとUMTS携帯電話ネットワークに対応し、Apple WatchとiPhoneで同じ番号が利用可能。「発売と同時に提携している通信事業者から携帯電話通信機能のための特別なスタート用プランが提供される予定」だという。ラジオアプリでも通信機能を利用できる。

 ディスプレイ自体を使ってLTEとUMTSの信号を送受信するアンテナデザインを業界で初めて開発。さらに、従来のSIMカードの100分の1以下のサイズの「eSIM」を内蔵している。

 ミュージックアプリもデザインを刷新。My New Music Mix、My Favorites Mix、ユーザーが最もよく聴いている音楽など、プレイリストが自動的に同期される。

 70%高速になったデュアルコアプロセッサと、新しいワイヤレスチップを装備。watchOS 4を採用する。

 スマートなコーチング機能、50mまでの耐水機能、相対的な高度を計測する新しい気圧高度計も備えており、「健康とフィットネスのための最高のパートナー」ともアピールしている。

利用イメージ

 ワイヤレスイヤフォンの「AirPods」とペアリングも可能。新たにデザインされた「W2」というカスタムワイヤレスチップも搭載し、Wi-Fi接続が85%高速化。BluetoothとWi-Fi接続時の電力効率も50%向上。「一日中持続するバッテリは従来のままで、サイズも従来のモデルとほぼ同じ」だという。

ワイヤレスイヤフォンの「AirPods」とペアリング

 Siriは、初めてApple Watchの内蔵スピーカーを使って話せるようになった。

 watchOS 4では心拍数アプリケーションが新しくなっており、安静時、ワークアウト時、ワークアウト後の回復時、ウォーキング時、呼吸セッション時など、心拍数をより詳しく把握。安静時に心拍数が基準値を上回った場合は通知されるよう設定できる。

 一日を通じて最も必要な情報が必要な時に表示されるSiri文字盤なども用意。強化されたワークアウトアプリには、新しいインターフェイス、新しいカスタムの高強度インターバルトレーニング(HIIT)のワークアウトメニュー、プールスイミングのワークアウトでセットを自動的に記録する機能が追加。

 GymKitを使い、好きな有酸素運動器具とApple Watchをペアリングし、タップ1つで双方向でデータを同期。正確なデータを把握できる。

 なお、iPhoneとApple Watch Series 3(GPS + Cellularモデル)の連携には、双方が同じ電話番号を持った回線の契約が必要。日本でiPhone 8/8 PlusとApple Watch Series 3を9月22日から発売するNTTドコモとau、ソフトバンクが対応を発表している。

 NTTドコモの「ワンナンバー」は、月額500円。'18年3月31日までの申し込みで、月額利用料が180日間無料となるキャンペーンを実施する。

 auはauスマートフォン契約者向けに月額350円で「ナンバーシェア」を展開。'18年12月31日までの新規加入で、基本使用料が最大6カ月無料になるキャンペーンを実視する。

 ソフトバンクは、Apple Watch Series 3(GPS + Cellularモデル)で通信回線を利用可能にするオプションサービスを月額350円で提供。キャンペーンも実施予定。