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有線給電ドローンで音楽ライブを長時間・高画質空撮。エアロセンスがソリューション構築

 エアロセンスは、有線給電で飛行するドローンを活用した高画質ライブ撮影システムをソニービジネスソリューションと構築。8月20日に、静岡放送が主催した音楽ライブ「超ドSフェスタしずおか」の中継で初めて運用され、映像は9月10日BS-TBSで放送された。

有線給電で飛行するドローン

 様々なライブで、高所からの撮影が行なわれているが、イントレ(足場)構築やクレーンを使った撮影では、アングルに制約が生じたり、コストが高額になるといった問題がある。それに代わるものとしてドローン撮影も広まっているが、電源の制約から最長20分程度の連続撮影しかできない事や、映像の無線伝送時に画像圧縮するため、番組で使用するクオリティを満たせないといった問題があるという。

 そこでエアロセンスはソニービジネスソリューションと共に、有線給電ドローンを活用したライブ撮影システムを構築。長時間撮影を可能にすると同時に、光ファイバーケーブルを使用した非圧縮かつ高画質なリアルタイム映像伝送によるライブ運用も実現。

 ジンバルによるカメラ制御(パン・チルト)も可能で、「映像制作用途のニーズに幅広く対応できる」という。

飛行しているところ
撮影したライブの映像

 システムは中継車と接続できるため、可搬中継機材としての活用を見込んでおり、エアロセンスでは「ドローン本体の機体提供だけにとどまらず、ソニービジネスソリューションを通して、モニターや映像記録装置などライブシステムとしてのサービスビジネスを視野に入れ、検討を進めている。将来的には、中継車とドローン本体をケーブル接続する事で、フライトまでの作業効率の向上と、中継システムとの容易な接続を実現するなど、ニーズにシステムで応えていく」としている。