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4K 3Dビデオ技術搭載の手術用顕微鏡システム。ソニーとオリンパス開発

 ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズと、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズは19日、4K 3Dビデオ技術を搭載した手術用顕微鏡システム「ORBEYE(オーブアイ)」をオリンパスを含めた三社協業で開発し、10月上旬に日本と米国で順次発売する。

ORBEYE

 従来光学式が中心だった手術用顕微鏡システムに代わり、ソニーの4K 3D映像技術や小型化技術と、オリンパスの外科領域の各種ノウハウなどを融合して開発した。新しい手術用顕微鏡システムとして以下の特徴を備える。

  1. 4K 3Dの高精細デジタル画像により、緻密な手術をサポート
  2. 4K 3Dの大型55型モニターによる観察を実現し、術者の疲労軽減とチームサージャリーに貢献
  3. 顕微鏡部の大幅な小型化(従来機体積比95%減)を実現し、広い手術空間の確保やセットアップ時間の短縮が可能

 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズは、システム全域にわたって基礎的な技術開発を担当。ソニーとオリンパスのもつ技術を融合して要素技術と映像処理技術の最適化を実現した。ソニーは、医療用4K 3Dモニターや4K 3Dレコーダの製品開発を担当。オリンパスは、これまでも手術用顕微鏡を開発から販売まで行なっており、製品設計と製造をトータルで担当。オリンパスの販売網で販売する。

ORBEYEを用いた手術風景