ニュース

Noble Audio、2万円以下を狙うダイナミック型イヤフォン「EDC Velvet」

 エミライは、Noble Audioの新製品として、より購入しやすい価格帯に投入するというイヤフォン「EDC Velvet」を発表した。発売日は12月上旬の予定で、11月中に予約受付を開始する。価格は未定だが、現在のところ2万円以下を目標にしているという。

Noble Audio、2万円以下を狙うダイナミック型イヤフォン「EDC Velvet」 Noble Audioの「EDC Velvet」
Noble Audioの「EDC Velvet」

 Noble AudioのCo-FounderであるBrannan Mason氏は、同社がこれまで「下は400ドルから、上は3,000ドルまで、比較的高価なユニバーサル、およびカスタムイヤフォンを手掛けてきた」と説明。その上で、「皆様から“より高級な製品が欲しい”という声を多くいただき、それを作るのもいいのだが、高価になると必然的に、手が届くお客様が少なくなっていく。“それでいいのだろうか”という懸念は、メーカーとして常に考えていた」という。

Noble Audio、2万円以下を狙うダイナミック型イヤフォン「EDC Velvet」 Noble AudioのCo-FounderであるはBrannan Mason氏
Noble AudioのCo-FounderであるはBrannan Mason氏

 新たに投入するEDCシリーズと、そのファーストプロダクトとなる「EDC Velvet」は、「Noble Audioを知っていたけれど、高価で手がでなかったという人、Noble Audioを知らなかったという人、そしてNoble Audioの製品を既に持っている人にも、幅広く楽しんでいただける製品」として開発したという。

Noble Audio、2万円以下を狙うダイナミック型イヤフォン「EDC Velvet」 「EDC Velvet」
「EDC Velvet」

 価格を抑えながら、Noble Audioのサウンド・シグネチャーを実現するため、ドライバを吟味。具体的なメーカー名は明らかにされていないが、北欧スカンジナビアのメーカーにたどり着き、そこの5.8mm径フルレンジダイナミックドライバを採用した。

Noble Audio、2万円以下を狙うダイナミック型イヤフォン「EDC Velvet」 内部構造
内部構造

 振動板はマイラーを採用、磁気回路にはネオジウムマグネットを使っている。

 内部では、銀メッキの高純度銅リッツ線を導体に採用。ケーブルは着脱できないが、ヴェクトラ・ファイバーを採用する事で、引っ張りに対して高い強度を誇っている。入力端子はステレオミニ。

 再生周波数特性は20Hz~20kHz。インピーダンスは35Ω以下。iOS/Androidに対応するリモコンもケーブルに備えている。

Noble Audio、2万円以下を狙うダイナミック型イヤフォン「EDC Velvet」 マイクリモコンも装備
マイクリモコンも装備
Noble Audio、2万円以下を狙うダイナミック型イヤフォン「EDC Velvet」 入力端子はステレオミニ
入力端子はステレオミニ

音を聴いてみる

 Noble Audioとしては価格を抑えたイヤフォンだが、Noble Audioらしいパワフルさのある中低域が感じられ、かといって閉塞感は無く、音場の広さも適度に感じられる。中高域はクリアで、細かな音も描写するソリッドさも感じる。全体として、迫力がありながらバランスのとれた、完成度の高いイヤフォンに仕上がっている。

Noble Audio、2万円以下を狙うダイナミック型イヤフォン「EDC Velvet」 イヤーピースを外したところ
イヤーピースを外したところ