ニュース
「AK70 MKII」新色やSTAXの“密閉化カバー”、フォステクス「T60RP」も登場
2017年12月16日 17:47
国内外から多くのブランドが出展する、国内最大級のイヤフォン&ヘッドフォン体感イベント「ポータブルオーディオフェスティバル2017 WINTER」(通称:ポタフェス)」が、12月16日~17日まで開催中。会場は秋葉原にあるベルサール秋葉原の地下1階、1階、2階、3階と、TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原の3階。入場は無料。ここではアユートやオンキヨー&パイオニアブースをレポートする。
アユート
Astell&Kernブランドのハイレゾプレーヤー「AK70」、その後継モデルである「AK70 MKII」(直販79,980円:税込)の試聴機を多数用意。劇場用アニメ「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」とのコラボレーションモデル「AK70 MKII 劇場版 Fate/stay night [HF]」の実機なども展示している。
さらに、ヨーロッパで販売している「AK70 MKII」のStone Silverモデルを、イベント限定として販売。また、日本での販売も検討されている「AK70 MKII」の新カラーとして、「Marine Blue」と「Sunshine Red」の2機種も参考展示された。
Astell&Kernブランドのデスクトップ型アンプ「ACRO L1000」も、12月22日の発売前に体験できる。スピーカー/ヘッドフォンをドライブできるアンプで、価格はオープンプライス。直販価格は119,980円(税込)。カラーはガンメタル。
Astell&Kernのポータブルオーディオプレーヤーで培った技術を活用しながら、「オーディオファンの様々なニーズに対応する、新しいスタイルのデスクトップ型オーディオアンプ」と位置付けられている。
入力端子としてUSBを備えており、USB DACとして動作。DACチップは、旭化成エレクトロニクスの32bitプレミアムDAC「VERITA AK4490」を、L/R独立して合計2基搭載。グランドもL/R独立したデュアルDAC構成となっている。L1000用に再設計を施した新アンプ回路と組み合わせ、クロストークの少なさや、SN比の良さ、ダイナミックレンジの拡大などを追求している。
PCMデータは最大384kHz/32bitまで、DSDは11.2MHzまでのネイティブ再生をサポートする。PCとの接続だけでなく、別売のUSB OTGケーブルを用いて、USBオーディオ出力対応の「AK380」や「SP1000」などのAKシリーズプレーヤーと接続する事も可能。ヘッドフォン出力として、アンバランスの3.5mmの3極と6.3mmの3極、さらに2.5mm/4極バランス、XLRバランス出力を各1系統備えている。
CHORDからは、遂に発売された「Poly」を紹介。小型DACアンプ「Mojo」と接続する事で、ネットワークプレーヤーとして利用できるようになる専用オプションモジュールだ。
DITAからは、「Fidelity」と「Fealty」という2つのイヤフォンが参考出品。「ヘッドフォン祭」でも展示されていたものだが、開発は引き続き進行中だという。
MASTER & DYNAMICのコーナーでは、同ブランドヘッドフォンのカラーバリエーションとして、オーリーブ・グリーン/ブラックのモデルを参考展示している。
オンキヨー&パイオニア
ハイレゾポータブルプレーヤーの新モデル“rubato”「DP-S1A」と“private”「XDP-20」の試聴コーナーを用意。これらの端末は、CD音質のロスレスで楽しめる音楽配信サービス「Deezer HiFi」にも対応。ブースで「Deezer HiFi」からの再生も体験できるようになっている。
さらに、イヤフォンも「SE-CH9T」、「SE-CH5T-L/P/W(XDP-20専用色)」、「SE-CH5BL」を揃え、バランス接続を含めた試聴ができる。
また「ONKYO AI World」コーナーも用意。Googleアシスタント対応のSmartスピーカー「G3」での音楽配信や、各種サービスが体験できるほか、「Notification App」の体験デモ機を用意。通知デモで読み上げ、アプリの便利さを体験できる。
「ガールズ&パンツァー最終章」コラボレーションヘッドフォンも実物を見ることができる。
STAX
STAXは、ポータブルでも使えるイヤースピーカーとして「SRS-002」をラインナップしているが、このイヤフォンを密閉タイプに変更し、イヤーピースも取り付けて、より装着しやすくした試作機を参考出品している。
SRS-002のハウジングに装着する密閉カバーとイヤーピースという形で実現したもの。音漏れを気にせず、屋外でも使用できるようになる。このカバーとピースをオプションとして販売するか、イヤフォンとのセットとして製品化するか、といった細かな展開は未定。
カバーは2種類、イヤーピースも2種類試作しており、それぞれの音の違いや装着感が試せるようになっている。
完実電気
12月14日に発売がスタートしたばかりの、フェンダーミュージック(FENDER)の最上位モニターイヤフォン「FXA11」(FXA11-TUNGSTEN)が注目を集めている。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万8,000円前後。
ドライバはダイナミック型1基とBA型4基のハイブリッド。北米で特許を持つハイブリッド・イヤーモニター・テクノロジーを採用した。新開発のダイナミック型ドライバは、FXAシリーズで最大の14.2mm径。エッジと振動板が個別の素材から作られ、エッジがしっかりと振動板を支え、レスポンスを向上させている。
BAもハイブリッド向けに新開発。高域2基、中域2基を搭載。ダイナミック型と合わせて5基のドライバを、フェンダーオリジナルのアレイシステム設計と、最小規模のネットワークで構成。フェンダーらしい低域再生を実現するという「GROOVE TUNED BASS PORT」も備える。
米ETYMOTIC RESEARCHから新たに登場したイヤフォンは「ER3SE」と「ER3XR」。どちらも'18年1月中旬~下旬に発売予定。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はいずれも22,800円前後。
どちらもBAドライバのシングルで、「ER3SE」は、製品名SE(スタジオ・エディション)の通り、フラットかつワイドレンジなレスポンスを特徴としつつ、コストダウンを行ない、手の届きやすい価格を実現したというモデル。
「ER3XR」は、ER3シリーズ共通の忠実さだけでなく、より強靭でタイトな低域再現力も合わせ持つというモデル。様々なスマートフォンやオーディオプレーヤーとの組み合わせを想定している。
テックウインド
テックウインドのブースでは、来年に取り扱い開始を予定している、Echobox Audioの製品を紹介。
ハイレゾプレーヤーの「Explorer」は、Android OSがベース。最大192kHz/24bitのPCMをサポート、DSDファイルもPCMに変換再生できる。高い出力を備えているほか、筐体に、堅牢ながらもクラフトシップを感じられる木材を使用し、人間工学的デザインに基づいた緩やかなフォルムを採用しているのが特徴。DACにはバーブラウンの「PCM 1792」を使っている。
イヤフォンの「Nomad」は、フラッグシップモデルと位置付けられたモデル。人間工学に基づいたチタンハウジング、MMCXコネクタを採用。ユニットには、ドイツ製のPEEKドライバを採用する。
3種類のフィルタを交換する事で、音質をチューニングできるAFT(音響フィルタチューニング)システムを採用、ユーザーが音の違いを楽しめるようになっている。
「Traveler」は、チタンハウジングでPEEKドライバを採用。カラバリはブルー、ローズ、オレンジの3色展開。「プレミアムエントリーレベルのイヤホン」として設計されたという。価格は未定だが、イメージは12,000円程度。