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オンキヨー、省電力と高音質を両立したデジタルアンプ技術「3-state Bitstream」

 オンキヨーは、消費電力を大幅に低減できるというデジタルアンプの新回路技術「3-state Bitstream」を独自開発したことを発表。12月上旬に発売した小型コンポ「CR-N775」にこの技術が採用されている。

3-state Bitstream搭載回路

 アナログアンプに比べ、増幅時の変換効率が高いデジタルアンプは省電力化できるメリットがある一方、従来は、小音量出力時や無音状態の時でも常に電力が流れ、電力ロスが発生。これを解決するための回路技術としてオンキヨーは「3-state Bitstream」を開発。消費電力をさらに低減させたという。

 2値(+、-)によるパルス変換技術を採用する従来のデジタルアンプは、無音時でも+、-信号を交互に平均化することで無音状態(0)を作り出す。その結果、信号を再生していない場合で電力ロスが発生。

 オンキヨーの「3-state Bitstream」は、3値(+、0、-)によるパルス変換を行ない、無音時に0信号そのものを再生することで不要なスイッチング動作を排除。消費電力を削減する。

 この3値パルス変換技術に加え、スイッチング周波数を従来比約10倍に高めることで、広帯域のハイレゾ音楽コンテンツを高精細に再生可能となり、音質向上にも寄与しているという。

従来のデジタルアンプ(上)と3-state Bitstream(下)の比較
3-state Bitstreamを搭載したネットワークCDレシーバ「CR-N775」(中央)