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ソニー、シュートの威力が50倍“サッカーVR”やARホッケーなどをSXSWに出展

 ソニーは3月10日に、米テキサス州オースティンで開催されるクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル「SXSW(サウス バイ サウスウエスト) 2018」に出展。WOW Studioと題して、AR技術を使ったエアーホッケーや、複数台カメラで360度から撮影して体験者の3Dアバター映像を作り出すなど、同社の挑戦を、遊び心のある仕掛けで体感できるブースを展開する。

WOW Studio

A(i)R Hockey

 A(i)R Hockey(エーアール エアーホッケー)は、1/1,000秒という高速なトラッキングが可能な、ソニー開発の高速ビジョンセンサー「IMX382」と、独自の予測アルゴリズム、触覚提示技術(ハプティクス技術)を組み合わせた新しいエアーホッケー。

 高速で移動するパックとマレットをリアルタイムにトラッキングし、動きに合わせたプロジェクションを実現している。

A(i)R Hockey

Hero Generator

 独自の自由視点映像技術を体験できるコーナーで、360度に複数台のカメラを設置。体験者を360度から撮影し、その映像を自動で合成。体験者の動く3Dモデル(アバター)を上下左右あらゆる角度から見ることのできる映像として作り出せる。

 作成したアバターは、ショートムービーの主人公として登場。その映像は、体験者がスマートフォンに保存して持ち帰る事も可能。「本物のVR映画撮影さながらの体験が楽しめる」という。

Hero Generator

音響回廊“Odyssey(オデッセイ)”

 空間音響技術と音楽を組み合わせ、音像が飛び出てくるような体験や、これまでにない没入感ある音楽体験を提供するというコーナー。波面合成技術で制御した計576個のスピーカーを使い、瞬時に時空をワープするかのように、都市から森へ、水の中へ、惑星が飛び交う宇宙空間までを想起させる、ダイナミックな音の波が来場者を包み込むという。

 音響に合わせて、幻想的な光のインスタレーションも展開する。

音響回廊“Odyssey”

Interactive CUBE

 巨大な立方体にプロジェクタの映像、音、光そして振動(触覚提示技術)を活用し、「人々の五感に訴える体験型エンターテインメントステージ」が展開。

 透明のスクリーンを含む2枚のスクリーンを立方体に組み込み、プロジェクタの映像を投写。立方体の中に入った来場者は、まるで空間に映像が浮遊しているような感覚が味わえるという。

 展示では立方体を複数設置し、時間ごとにレイアウトを変更。様々なインタラクティブゲームが楽しめる。

 クリエイター集団SIXともコラボし、音楽が含むメッセージを可視化。言葉によるDJプレイという表現にも挑戦する。

Interactive CUBE

サッカーVR

 ソニー・ミュージックコミュニケーションズと体験型VRコンテンツのプロデュースをしているハシラスが共同で開発した、体験型サッカーVRアトラクションの試作版。

 プレーヤーが“噂のストライカー”に扮し、ゴールキーパーとのPK対決に挑む……というもので、プレーヤーがタイミングよくシュートを蹴ると、ボールの威力が最大50倍になるスーパーシュートが発動。VRならではの超サッカー体験と、ゴールキーパーとの駆け引きが楽しめる。

 センシングにより、ボールの方向やスピードをVR空間に再現。臨場感のある体験を実現する。

サッカーVR

Superception(スーパーセプション)

 SuperceptionはSuper + perceptionを組み合わせた言葉。コンピュータ技術を用いて人間の感覚に介入したり、人間の知覚を接続することで、工学的に知覚や認知を拡張、変容させる研究の枠組み。

 その一つとして、人間ではない生き物の知覚世界をパーソナルプロジェクションマッピングによって体験できるシステム「Head Light」を展示する。

Superception

3Dクリエーター

 人物の顔などの立体的な被写体をスキャンし、素早く高精度の3Dデータを作成する、ソニーモバイル独自開発機能「3Dクリエーター」を紹介するもので、この機能を搭載したスマートフォンのXperiaを活用。

 ロボットアームにXperia XZ1を取り付け、来場者の頭部を3Dスキャン。作成したデータは記念として、来場者のスマホに保存し、持ち帰れる。

3Dクリエーター

 その他にも、エンターテイメントロボットのaiboや、コミュニケーションロボットの「Xperia Hello!」、Sony Innovation FundをはじめとするAI×Roboticsの取り組みなども展示する。