ニュース

「第4の電源」。300万円のIsoTekハイエンド電源ジェネレータ「EVO3 GENESIS」

 ナスペックは、IsoTekのハイエンド電源ジェネレーター「EVO3 GENESIS」を2月1日より発売する。価格は300万円。

IsoTek EVO3 GENESIS

 業界初という、高品質オーディオシステム専用の正弦波ジェネレーター。理想的な正弦波を創り出す「ジェネレーター(発電機)」で、「パッシブ・フィルターでも、サイン波の補正型でも、AC-DC変換後のインバーターを使った生成型でもない、『第4の電源』」としている。

 IsoTek GENESISは、従来のクリーン電源とは異なり、IsoTek独自の交流生成回路を用いて、AC-DC変換を行なわず、インバーターを用いる事もなく、新しい正弦波をジェネレーター・セル内部で創り出す。その低歪な同期正弦波は、それぞれのセルの内部で最適化された電流となり、出力される電源のTHDは0.05%~0.17%。「入力される電力の品質がどんなものであろうと、入力されたサイン波と位相が完全にリンクした、美しく安定した100V 50/60Hz(最大600W)を創り出せる」という。

 一方、GENESISの生成方式には犠牲も伴う。それは、インバーターを使う製品に比べて、効率が悪いため、巨大なアンプを搭載する必要があり、高価かつ筐体も大きく、重量も嵩むということ。外形寸法は500×500×300mm(幅×奥行き×高さ)、重量は45kg。また、出力も600Wまでのため、パワーアンプには接続できず、CDプレーヤーなどの前段機器用の電源と位置付けられている。

 EVO3 GENESISは、プリアンプ、CDプレーヤーなど、使用中に継続してほぼ一定の電力を消費し続けるA級動作をする前段機器に最適化しており、4つの出力端子(IEC3P)を、それぞれ完全に独立した設計で搭載。全端子が、専用の回路を持っているため、複数のオーディオ機器が接続される事で、引き起されるディファレンシャル・モード・ノイズ(ノーマルモードノイズ)は発生しない。

 正面のLEDディスプレイには、入力/出力電圧、入力/出力THD、接続されたオーディオ機器の消費電力、ジェネレーション・セルの電力状況が表示される。キャビネット上下のパネルは、超高密度圧縮素材で生成された2枚のボードに、特殊な共振減衰材を挟んだ状態でセット。そのパネルを4本の高剛性アルミの柱に取り付けることで、外からの振動から分離している。