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NetflixがプロダクションIG、ボンズと業務提携。制作したアニメを190カ国へ配信

 Netflixは31日、アニメプロダクションのプロダクション・アイジー(I.G)、およびボンズとアニメ作品における包括的業務提携を結ぶと発表。この提携により、NetflixはI.G、ボンズの両社と、それぞれにアニメエピソードを共同で制作。Netflixにおいて、全世界190カ国に配信する予定。I.Gの包括的業務提携の中にはI.Gのグループ会社であるウィットスタジオも含まれる。制作する作品の詳細は追って決定される。

 Netflixは提携の目的として、「日本発のハイクオリティなアニメ作品を制作、190カ国への配信を通じて、世界のNetflixメンバーに届けるアニメのラインナップを強化する」と説明。日本のアニメ制作者やクリエーターにとっては、「作品をNetflixのグローバルプラットホーム配信を通じてこれまで以上の数多くの海外のアニメファンに広く届ける機会を得ることができるようになる」としている。

 Netflixのユーザーにとっては、「言語や文化の壁を超えて日本発のハイクオリティなアニメ作品を視聴し楽しむことが出来ることになる」とし、ユーザー、アニメ制作に従事するクリエーター、アニメプロダクションにとって「win-win-winの関係がNetflix上で完結する」という。

 業務提携にあたり、I.Gの石川光久社長は「日本発の高品質なコンテンツをNetflixを視聴する世界中の人々に届け、楽しんで頂くことができるのは、アニメに関わる制作者にとって非常に喜ばしいこと。言語問わず楽しんでいただけるようなコンテンツの制作に努める」とコメント。

 ボンズの南雅彦社長は、「世界中の視聴者に対して作品を発信できる今回の提携は、弊社のクリエーターにとって大きな意味があることだと感じている。今後Netflixと一緒に、国籍や年齢を問わず多くの人に感動を与え、末永く見続けてもらえる良い作品を制作していきたい」としている。

 Netflixのグローバルアニメの責任者であるロバート・ロイ バイスプレジデントは、日本アニメの魅力について「独自のビジュアルインパクトやストーリーの深さが世界中のアニメファンから定評がある」とし、「Netflixが日本のアニメ文化の発展、また国や言語を超えるグローバルな配信に貢献できれば幸い」とコメントしている。